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キャラクターを20人作って学んだこと【創作ブートキャンプ体験談】

こんにちはアマチュア作家の団 卑弥呼です。2023年も残りわずかとなりましたね。あなたのやり残したことを、年内に達成できそうですか?

さて、私は創作ブートキャンプのメソッドを使い、現在「キャラクターを30人作ってみる」という企画を実施しています。公表していないキャラクターも含めて、全部で25人ぐらい作りました。(現在は18人を公開中です)

しかし最近、創作を頑張りすぎたせいか、腱鞘炎がひどくなってしまいました。指まで痺れが出るのは、鍼灸院の先生的にもマズイそうです。「なるべく腕を休ませるように」と言われてしまいました。

そこで残念ですが、現在公開中の分をもって、企画は無期限休載となります。本当に申し訳ございません。私自身、挑戦できないことをとても悔しく思っています。

しかし何よりも体が大事ですし、特に腕は創作で何よりも重要な部位です。ですので、ある程度良くなるまでは創作活動を控えて、なるべく見たり読んだりする活動に切り替えようと思います。

ちなみに、この文章は音声入力で作っています。手直しなど、腕を使う機会もありますが、大幅に労力を削減できるので、とても助かっています。

「同じ方法で小説も書け」と思うかもしれませんが、私はどうしても創作の文章だけは音声入力が合いません。なので、雑記やまとめ記事だけに、音声入力を使わせてもらいます。

公開はできていませんが、せっかくキャラクターを20人も作ったので「キャラクターを20人作った感想」を皆さんに共有したいと思います。

私自身、最初はこの文章を書くつもりはありませんでした。「どうせ10人作った時と同じだろう」と思っていたので。しかし20人に近づくにつれて、ある変化や気づきがあったのです。ちょうど連載も一区切りつくので、本記事を書くことにしました。

キャラクターを20人作って気づいた4つのこと

気づいたことは、目次の通りです。
特に前半は量産した人ならではの感想だと思うので、ぜひお付き合いください。


1.差別化のため「あともう一捻り」が出てくる

20人ものキャラクターを作っていると「前に作ったキャラクターに似てきた」と思う場面がちょくちょく出てきます。要素は全く違っても、2~3個かぶると「あの時のキャラクター」を連想してしまうのですね。

でもせっかく作るのだから、前のキャラクターとは違うものにしたいところ。どうしたら差別化できるかを考えた時に、普段の自分だったら考えないようなアイディアがひねり出せることがあります。

例えば、法律関係の職種。一番連想しやすいのが弁護士だと思います。しかし「前も弁護士にしたな」と思えば、検事や裁判官など、普段は絶対にチョイスしないものを選ぶことがあります。また「前も中世が舞台だったな」と思えば、恋愛感情などの要素を+αするなど、何かしらを追加するのです。

もし過去のキャラクターと重複しなかったら「私の中ではありきたりなキャラクター」になっていたでしょう。創作の幅が広がらなかったはずです。
キャラクターを量産することで、ようやく差別化やアイディアをひねり出すといった工夫が出てくるのだと感じています。

このひとひねりは、創作する上でものすごく大事だと思います。しかし普通に創作しているとなかなか意識しない部分だと感じているので、この体験ができたことは私にとって財産だと思いました。

2.作品を見る目が変わる

キャラクターを作り始めてから、アニメや漫画を見る時、キャラクターに意識が向きやすくなりました。

先日「王様ランキング」を見たのですが、本当に愛すべきキャラばかりなんですよね。「 なぜこのキャラクターは、こんなに強い忠誠を持っているのだろうか」「なぜ彼は裏切ったのか」などなど、いろいろ思うことがありました。

普段なら、エピソード(どの出来事で心情を見せるか)などに着目するのですが、今回は要素(特に信念)に注目していました。すると行動の一貫性を感じたり、一見不可解な行動にも整合性が取れるのです。要素がわかることで行動の肝がわかり「こういったキャラだ」という、新たな面が見えてきました。

そうすると要素の使い方も勉強になります。「この要素は、このように使えばいいのか」など、要素の使い方のバリエーションを学んだり、「○○するようなキャラはこの要素を持たせる」といった使い方ができます。既存キャラから学んだことを、自分の作品に活かせるようになるのです。

これはある程度要素を使えるようになった人でなければ、味わえない体験ではないかと思います。ある程度キャラクターを作ったら、ぜひ他の作品を見て創作の幅を広げてほしいものです。少し考えるだけで、想像以上に深い学びが得られますよ!

3.ネタ出しにもなる

10人作った時にも書いたのですが、キャラクターを作ると豊かな物語も生まれてきます。その物語が面白かったり有意義だったりするので、そのまま使いたいと思ったりすることもしばしば。

企画をスタートした当初、キャラクターを30人作った後のことは考えていませんでした。しかし新たな作品のネタ出しとして、これからも自主的にキャラクターを作り続けていこうと思います。

ただ現在は腱鞘炎でお休み中なのが歯がゆい。回復したら、また1日1人ペースで作っていきたいです。

4.書かないと 0人

10人目の時にも書いたのですが、やっぱり文字にすることは大事だなと思います。

現在は腱鞘炎とはいえ、頭を使う作業ができます。字がヨレヨレですが、短いメモ程度なら書けます。ただ、私はいつも公開している、あれくらいの文量はないと、そのキャラクターについて忘れてしまうなあと思います。

あと、あれぐらい書いてようやく世界観が固まったり、キャラクターの生き方が固まったりするので、個人的には毎回500~1000字くらいがキャラ1人当たりの最適な説明文字数だと感じています。

公開する・しないは別にどうでもいいのです。ただし文字として残しておかないと、完成したキャラクターはゼロ人になります。

アウトプットしておかないと、誰かに見てアイディアをもらうこともできないし、後から 読み返したりブラッシュアップすることもできません。後で見た時にはすっかり忘れてしまい、当時作ったキャラと別人になる恐れもあります。

だからどんなにイマイチでも短文でもいいから、何かしら書き残しておくことは重要です。

私個人の課題としては、腕に負担がかからないよう、もっと簡略化できればいいんですけどね。短文かつわかりやすく、そのキャラクターの魅力が宿るように書ければ最高ですが。まぁこれから頑張って改良していきたいと思います。

キャラを“たくさん”作った人だけしか知らない世界がある

後半は10人作った時と同じ感想ですが、前半は20人だからこその感想だと思います。17人くらいになって、ようやく出てきた感想です。

もっと作ったら、さらなる感想が出てくるかもしれません。腱鞘炎のせいで継続できないのが本当に歯がゆいです。キャラだけでなく、さらなる気づきがあったらまたシェアするので、連載共々楽しみにしてくださいね。


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