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アメリカで子宮をとった話、その3


チョコレートプリンもどきで、ちょっと目が覚めて、あれ?なんか痛いぞ、気がついたら結構痛いぞ、という事で、痛いよって訴えてみたんですけど伝わりません。
そう、ここはアメリカ。日本でありがちな、痛くて声が出ない系の痛がり方では伝わらないんですね。こっちの救急外来なんかでよく見るのは、「アーウチッ!!オーマイ!!」って感じで叫ぶ、アピールをする系です。
私はこの時、本当に痛かったのですが、アウチとかの英単語は思い浮かばず、うーうー唸って、痛いって小声で夫に訴えるのが精一杯。大声出したら、お腹に響いてもっと痛くなりそうって思ってしまって、大声出す余裕はなかった。。。
夫が看護師さんに、「妻はめちゃくちゃ痛がってる、すごく痛いと言ってる。」ってアピールしてくれたので、ありがたく鎮痛剤を盛ってもらえました。
鎮痛剤効いたらもう、スヤっと。
気がついたらリカバリールームから、入院の個室に移ってまして、そこでもスヤっと。


私は知らなかったんだけど、その頃にはもう夜6時を過ぎていたらしく、夕食の配膳が終わっていたので、担当ナースが「お腹空いたわねー」って事で、カゴいっぱいのお菓子を持ってきてくれて選び放題。
お腹が張って気持ち悪くて、あったかい緑茶と梅干しっていう気分だったんだけど、ワガママも言ってられないので、水としょっぱいピーナツをチョイス。
担当ナースは遠慮しないで、って言って、チョコレートクッキー、ダブルチョコチップクッキー、シリアルバー、バニラプリン、ジュースなどオススメして、いらないっていう私のテーブルに、山のように置いていってくれました。
ちょっと日本でこの手術受けてないからわからないけど、こんなにお菓子ばっかり食べていいのかな?さっき手術から帰ってきたんだけど?
不思議になりながら、とりあえず水を飲み、手術を待っててくれた夫と義父に、夕飯してきてね、と言い残し、また寝ました。

8時ごろ、手術中に使ったガスの影響で、お腹が張って押されてるせいか気持ち悪く、吐き気がある事を看護師さんに強めに訴えて、3回目くらい呼んだら根負けしたのか、内服薬をもらえて、飲んでさらに寝て、夜10時過ぎくらいにやっと目が覚めました。担当ナースさんに食べろコールされたので、ピーナッツをハムスターばりに少しずつ咀嚼。食べてますアピール!

トイレの方は最初の3回はナースコールして、担当ナースと学生ナースと個室内のトイレに行ってたんですけど、4回目くらいに「またなの?」感があり、自分で行きたいって言ったら、自由に言っていいわよって言われて、そこからはフットポンプも勝手に外して、よろよろトイレへ。


その後、点滴には機械がついてて、滴下が40ml/h設定だったのに気がつき、今夜の水分は自力で飲む設定かも、足りないかもと思って頑張って水を飲みました。
しかし、まだちゃんとお腹が動いてないのもあり、気持ち悪くなって、飲めない。動きたくない。しかし歩かなければお腹も動きはじめないので、歩かなければならぬ。
今夜は学生さんが担当しているっぽく、私の部屋に何度も来ては散歩に誘う。行くしかない。。。


夜中23時に覚悟を決めて廊下を歩きました。廊下は寒かった。
頑張って廊下の突き当たりまで往復したので、褒めて欲しい。そんな気持ちで見つめたら、学生さんが褒めてくれたので帰室。

やっぱり病院は寒い。

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