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アリゾナ危険生物図鑑①

アリゾナの砂漠はサボテ○ダーみたいなスワロサボテンが生えていて、日本ではなかなかみられない景色があって、映画の中にいるような気持ちになれる素敵な場所。
ただし、日本よりも危険な生き物が、結構その辺で出会える場所でもあります。

日本から来て3ヶ月くらいは、ちょっと郊外の義母の家に住んでいたので、いろんな生き物が定期的に訪問してきて、学びになった。
こっちに来て初めて出会ったのは、タランチュラ。
いるよいるよ、とは聞いていたけど、まさかこんなに家の近くにいるなんて。
というかもう、ほぼ家にいるなんて。

玄関のドアを開けて、タランチュラと目が合う。
とりあえず、私はビックリして叫ぶ。
さらに大声で夫を呼ぶ。
夫は私の叫び声に驚いて叫んでる。
そして私を見て、あぁ、また虫か!となる。
これがいつもの流れ。

夫は常々、「きみは虫を見つけるスペシャリストだ!」と言ってるくらい、私は誰よりも先に虫に出会う。
日本でも、名前も言いたくない黒いアイツとか、必ず私が先に気づいてしまう。

さてタランチュラは、よく玄関先にいるんだけど、きっと明かりに寄ってきた虫を食べにきてるんじゃないかな?とのこと。
タランチュラを見つけたら、近寄らないのが大切。
タランチュラはフサフサしてる。その毛を近づいた人間に飛ばしてくるそうだ。
基本的に臆病なので、自分から人間に近づいて来ないし、動きもゆっくりしているので、焦らなくても大丈夫。
ただ、噛まれると、雑菌をいっぱい持っていて、そこから感染症になったりするのが怖い。私は家の中で共存できない。
夫は、タランチュラの上から箱をかぶせて、箱の出口側にしっかりめの厚紙みたいのをスライドして塞ぎ、捕まえたら、ちょっと遠くの自然豊かなところに歩いて行って、そこに逃している。

私はそれを遠くから眺めながら、タランチュラに「もう人間の世界に帰ってくるなよー!」って念を飛ばしてるけど、あっちからしたら、「玄関前に大量のご馳走(虫)集めておいて、何を言ってるんだ!」と思われてることだろう。

そしてサソリ。
サソリはバスタブにいた。
初めはサソリとは思わなかった。本物のサソリを見たことなかったので、ピンク色でバスタブにいるとは思っていなかった。(調べたら、バスタブにサソリはあるある、らしい。)
なんかピンクで小さくて可愛い感じのがいる!ってよく見たらサソリ!
動かないから死んでるのかな?って触って確かめようかと思ったけど、それはいけないかも!ここはアリゾナだから!
と思い直し、写真を撮って夫を呼ぶ。
「見て!なんかいた。」

「Don’t touch it!!」
と強めに言われたので、先ほど触らない判断をした私、流石すぎる。
英語で注意されるということは、コイツ、ヤバいやつだったんだ。
夫は台所からさっさとスパチュラを取り出し、サソリを叩き潰した。どうやら生きてたサソリらしい。
叩き潰したサソリも触ってはいけないと言う。
「死んでもサソリの尾の毒は生きてる、刺されたら蜂の10倍は痛いよ!」
と言われてビビりあがる。
さらに、サソリは小さいほど危険だと言われる。
この辺のサソリで刺されてすぐ死ぬ、とまではいかないけど、腫れあがって痛みはすごいし、サソリの毒でアレルギーを起こした場合はそれこそ命が危険なので触ってはいけないと。とりあえず触らない、夫を呼ぶ。

わかった。
家の中で出会ったサソリは殺そう。今、殺意高めの私が出来上がった。。。

ピンクでカワイイなって、ちょっと思ったけど、大きくなったら薄い茶色になるらしい。みんなにピンクはレアだと言ってもらった。なんか嬉しかった。

そんな私は今、アリゾナ危険生物を自分のiPhoneに撮りためている。

何に使えるかわからなかったけど、ここにこうして発表できたのでよし!!

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