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千葉市弁護士強姦事件公判傍聴記・2022年6月3日(被告人:武田祐介)

2022年6月3日
千葉地裁
201号法廷
事件番号:令和3年(わ)第666号等
罪名:強制性交等致傷、傷害
被告人:武田祐介
裁判長:上岡哲生
書記官:児玉祐規子


この日は、一般傍聴席は43席であった。傍聴人は昨日と比較して少なく、20数人程度のようであった。
入廷前、参加代理人の弁護士二人は、何か話し合っていた。配る弁論要旨についてだと思われる。
記者席は5席指定され、すべて埋まる。
弁護人は、髪を立てた3~40代ぐらいの清水弁護士と、髪の短い中肉中背の中年男の主任弁護人。資料に目を通していた。
参加代理人の弁護士は、スキンヘッドに近い眼鏡をかけた初老の男性の高橋弁護士。検察官の隣に座っている。もう一人の被害者参加代理人の弁護士は、関係者席に座っている。
被告人は、清水弁護士と少し話をしてから、入廷する。丸坊主で、ややがっしりした体格である。青いネクタイの、黒いスーツ姿。白いマスクをつけている。被告席に座ってから、記録を広げ、清水弁護士と何か話をしている。しきりに頷き、ノートを開き、何か話をしている。
裁判長は、眼鏡をかけた、小柄な中年男性。裁判官は、髪の短い青年と、髪が長い中年女性。
裁判員は、中年男性、白髪の初老の男性、髪が後退した中年男性、白髪交じりの初老の男性、眼鏡をかけた青年、髪を後ろで束ねた男。すべて男性である。
本日は、論告弁論であり、10時より開廷した。


参加代理人の弁護士が、書面を読み上げる形式の、被害者意見陳述が行われる。書面が提出される。被告人最終意見陳述について、書いたものを読み上げて良いか、と清水弁護士は質問。後で話をすることになる。

<Aの意見陳述>


私は令和3年3月7日に、被告人から被害を受けたものです。前で話すのは怖いので、文書で聞いてください。
被告人は、優しそうな人でした。信用してついて行ったら、態度変わり、殴られました。顔を生まれて初めて殴られた。ボコボコにされたらどうしよう。150㎝と小柄で、体格違う被告人が怖かった。被告人、殴るとき、普通の顔をしています。震えが止まらない。男の顔私より上に来ると、不安になる。一人で家にいるのが怖かった。被告人と同じくらいの友人とは、顔が似ていると思い、関係途絶えてしまった。
ふとしたきっかけで思い出すと、怖くて涙が出てしまう。本当に怖い。許せない。謝罪文には、事件のこと、何も書かれていない。本当のこと話すか、反省しているか、知りたかった。弁護人からは、犯行をほとんど覚えていないと聞いた。
しかし、射精していないという、自分に都合のいいことは覚えている。病気のせいにしている。また、夜の人への偏見は、嫌だなと思う。
示談は当初は嫌だった。示談の時、罪認めたと知って、少しほっとした。家族はかわいそうだと思うが、被告人はそれでも許せない。
刑罰、裁判所にお任せするとしか言えない。
外の被害者も、すごい辛いと思う。この文書書くの辛いが、この気持ち、裁判所にも被告人にも、少しでも伝わってほしいと思う。

被告人は、意見陳述中、ずっとメモを取っていた。意見陳述の最後の所で、思う所があったのか、宙を仰いでいた。
続いて、検察官の論告求刑に入る。

<論告求刑>

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