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茅ヶ崎ノコギリ殺人事件公判傍聴記・2021年9月13日(被告人・M・Y)

2021年9月13日
横浜地裁第三刑事部合議2係
403号法廷
事件番号・令和3年(わ)第444号
罪名・殺人
被告人・M・Y
裁判長・景山太郎
書記官・加藤好孝

9時の時点で、既に7人が法廷前に並んでいた。最終的に20人以上が並ぶ。メモを取っている傍聴人も散見された。
記者席は5席指定されており、すべて埋まる。
関係者席は、今回は指定されていない様子だった。
検察官は、がっしりした白髪交じりの初老の眼鏡の男性と、眼鏡をかけて、痩せたくせ毛の3~40代ぐらいの男性。前回と同様である。記録に目を通していた。
弁護士は、髪が外はねしたミディアムロングの中年女性と、髪を短く刈った眼鏡の中年男性。女性弁護士は書類に目を通し、男性弁護士は扇子で仰いでいる。
司法修習生も、在廷していた。眼鏡をかけた痩せた中年男性、がっしりした丸坊主の中年男性、ミディアムロングの2~30代の女性、髪の長い女性、眼鏡をかけた青年二人、ショートボブの若い女性の七人。
被告人であるM・Yは、刑務官に脇を抱えられて入廷した。眼鏡をかけ、肩まで届くぼさぼさの白髪である。黒い長袖の服、黒長ズボン。入廷時、かすかに頭を振っていた。ぐったりした感じで、被告席に座った。座ってからは、足踏みをしきりにしている。ずり落ちそうな姿勢だったので、刑務官に直される。なおも足踏みをし、男性刑務官に足を押さえられる。そうすると、手錠をガチャガチャ言わせる。男性刑務官二人、女性刑務官二人の合計四人が被告人をずっと囲み、一人はずっと足を押さえていた。
裁判員が入廷するので、解錠となる。
裁判長は、髪の短い痩せた中年男性。裁判官は、30代ぐらいの男性二人。
こうして、M・Yの第三回公判、論告弁論は、10時10分に開廷した。
裁判長『Mさん、それぞれ意見を言うので、聞いておいてくださいね』
被告人は、頭を振り、下を向いたりしている。目を閉じている。
そして、くせ毛の検察官が、論告を読み上げる。

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