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ルックバックにみる情熱と不安|アニメ感想文※ネタバレ注意
アニメ映画「ルックバック」を見てきました。
原作漫画は既読済みです。
発売時に読んだきりなので、久しぶりに本作を見返しました。
漫画読んでるし、と思っていたら泣かされました。
音楽がずるい。音楽聴くたびに泣いてた。
よなよな思い出して泣きそうなので、
今のうちに感想を書き残して、気持ちを整えようと思います。
※ネタバレ注意です。考察とかアニメ評価とかではなくただの感想です。
あらすじ
学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートからは絶賛を受けていたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマを載せたいと先生から告げられるが…!?
漫画を通じて出会った藤野と京本の物語です。
創作者の喜びと苦悩、純粋なひたむきさと不安などがリアルに描かれていると思います。
創作をしない人でも、
少しでも何かに打ち込んだ経験があるならば、
共感できる場面があると思います。
情熱と不安
私的に好きなシーンは、
藤野が友人と姉にいつまで漫画を描くのかと聞かれるところ。
創作に限らず、1つのことをやり続けるのって本当に難しいと思います。
悔しさや喜びを覚えているうちは、モチベもあってやり続けられるけど、
ふと「私このままでいいんだろうか?」みたいな不安がよぎることがあります。
その考えがよぎると、
今まで目に入らなかった周りの人の言葉や環境が気になり出し、
ますます不安が増していく。
そして、諦めてしまう。
決して根性がないからとかではなく、
どんなに情熱があっても、不安を感じる時はあるし、
誰だって立ち止まってしまうことがあるんだ、と考えさせてくれるシーンでした。
藤野のひたむきさと不安にとても共感しました。
学校新聞に載った自分と京本の漫画を見比べて、やめることを決意した時のセリフの言い方も、
色々な感情があるようでとてもよかったです。
このシーンで藤野が封印した感情が、
卒業証書を渡しに行った後の雨の走りやそのまま机に座って漫画を描き始めるシーンで爆発してるのかもと思うと嬉しいです。
描く理由を問い続ける
幾度となく漫画を描く理由を問われ続ける藤野。
京本の部屋の前で、
卒業式の日に漫画を描いてしまったことを悔やんで葛藤してるシーンは、
とても胸にくるものがあります。
きっと誰もが自分自身に「なんのために〇〇をやるんだろう?」と問うことがあると思います。
創作以外でも、仕事や趣味やスポーツなどでも。
正直これを問われるのしんどい。
なんだっていいじゃん、と思うし、なんなら苦しいから辞めたい。
でも、辞めてもきっと楽にはならない。
問い続けて、答えを見つけて、信じてやり続けるしかないのだろうなと思います。
まとめ
結論は、とてもいい作品でした。
これしか言えないです。
原作読んでるしいっか、と思ってる方もぜひ見てほしい。
アニメだけど原作漫画を読んでるような雰囲気作りで見てて楽しいです。
あと、やっぱりアニメーションでしかできない表現もあるので、見応えあります。
藤野が一心不乱に絵を描き続ける姿を描写したカットなど、何度でも見返したいです。
60分しかないけど、
60分以上の見応えがありました。
全ての創作者にも、そうでない人にも、
おすすめの作品です。
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