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枠の外から捉える ~講師に求められていること~

オミクロン株の感染により、今までのどの流行よりも大変な状況が続いています。
今までは、「研修」において、これまでは都市部と地方では若干の温度差がありました。都市部の研修が、一斉にオンラインに切り替わっても、地方では「できる限り対面で研修を実施したい」「人数を減らしてでも、対面研修ができればお願いしたい」というご要望が多かったです。
しかし、今はどこで仕事をしていても、「対面研修」は自粛されています。
私の住んでいる広島のそうです。

ブログの中で、私は「対面研修にこだわって担当しています」と伝えています。
でも、オンライン研修を、全面的に断っているわけではありません。勘違いされている方がいらっしゃるようで「大西さんはオンライン研修をしないから」と決めつけらると、違うんだけどな~と残念に思います。

大切なのは、どのような形式で進めるか?の前に、研修を通じて得たい成果やゴールを、お客様としっかり共有できているかどうかです。

私の場合は、ほぼ全て、お客様と直接取引で仕事を担当させていただいているので、ご相談があったときには、状況やご要望をしっかりお聴きしています。その上で、どのような形式が効果的なのかを一緒に考えながら詳細を決め、提案しています。

最終的な判断として、「対面研修が望ましい」となった場合は、

・それまでに取り組んでほしいことをレポートなどで対応する。
・チェックリストや問診票を作成し、社内や部署の実態を、より詳しく把握していただく。

など、対面研修までに取り組めることや、変化や成果につながることを提案し、私だけでなく人事の方や部署の方に、少しでも詳しく実態を把握していただくように促しています。課題や問題を一緒に改善・解決したいからです。

現場や担当者に、「コロナだから待っていて!何もできない!」は通用しません。現場や担当者は今まで以上に不安に感じたり困っていることが多いのです。
いつになるかわからない感染者の減少や、蔓延防止措置の解除を、指をくわえて待っているわけにはいきません。
出来ることを関係者を巻き込んで進めていく必要があります。
このことに、協力してもらえるかどうか?お客様の本気度がわかります。
私が長くお付き合いさせていただいている企業さんは、皆さん本気度が高いのです。

コロナ感染拡大が、講師業に大きな影響を及ぼし、変化を求められています。

しかし、変化が求められているのは、オンライン化だけではないのです。お客様の、声になっていない声をしっかり聴き取り、最適な提案ができること。
それ以前に、人材育成を本気で考える関係構築ができていることが、大切なのではないでしょうか?

そして、「これはオンラインで対応させていただこう」と判断した時には、私はオンライン研修やオンラインの講座を行っています。
そのために、コロナ感染が拡大し始めた2年前から、自分自身がオンラインの研修やセミナーを数多く受講し、受講者の視点や気持ち、集中力の変化、講師の立ち振る舞いの見え方について、大切な心構えの習得に取り組んできました。そして、オンラインで小さな勉強会や面談を数多く経験し、自分自身の心構えやスキルを磨いています。

技術の高さを追求すればキリがありません。しかし、そのことばかりに気を取られて受講者に目が向かなければ本末転倒です。

アップした動画や、開催した勉強会の録画を小まめに見直して、自分の伝え方や見せ方を工夫したり改善しているかどうか?

頻繁に動画を更新していても、「この人は全然進歩や改善がないな」「内容より態度や伝え方が気になる」と思ったら、最後まで集中して受講できなくなります。手軽に発信の機会が持てるようになったからこそ、そのようなメンテナンスは必須なのではないでしょうか?

そう考えると、仕事に出ていない、担当していない時間は、自分のメンテナンスや成長のチャンス!
優先順位のカテゴリーで「急ぎではないけれど、重要なこと」の部類に入ります。

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今日から4回にわたり、アサーティブコミュニケーション講座(オンライン)を担当する予定です。
お仕事の依頼をいただいたのは、広島市の勤労青少年ホームさん。
実は、3月に施設が閉館されることになっています。最後の主催事業を私に依頼してくださいました。
施設開催の講座は、25年以上担当させていただいていて、講座開催を通じて、働いている方たちの支援を続けてきました。
受講してくださる方にとっても、施設の担当者の方にとっても、受講して良かった!仕事や人間関係を発展させるポイントがつかめた!と思っていただけるように、しっかり担当させていただこうと思っています。

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