見出し画像

研修は講師の関わり方が問われている

まだまだ新入社員研修が続いています。
昨日は介護施設の新入職員の方の研修でした。

担当させていただくようになって、今年で3年目です。声をかけてくださったのは、本部長で、長年店舗改善指導に携わっている銀行の教育部門にいらっしゃった方です。

新入職員の方の導入研修だけでなく、フォロー研修やリーダー研修も担当させていただいています。
採用と教育を担当されている方々は、本部長をはじめ、介護とは別の業界から来られた方々で、現場のことを細部まで理解できないもどかしさを感じておられて、ご相談を受けることがよくあります。

「もっと私たちが勉強(介護のことを)しなければいけないですね。でも、勉強しても勉強しても、まだまだ足りないんです」
昨日も、お1人がそうおっしゃっていました。

私は、職員全員が介護に熟知している必要はないとお伝えしました。
教育部門は教育部門としての役割を果たすことが本分です。

わからないから、現状や困っていることを「教えてもらう」というスタンスでお話を聞くことができ、同じ視点や認識を持っていない者同士で、協力し合って課題や問題の解決に取り組めるのです。

銀行の店舗改善指導に携わって、今年で18年目になりますが、私自身も、銀行業務について行員やスタッフの皆さまと同じように業務や知識に精通しているわけではありません。
店舗改善指導をしながらお客様対応のお手伝いすることもありますが、対応は全て銀行の方にお願いしています。

私が関われるのは、ご用件を伺って担当の方に引き継ぐことだけです。

みんなが同じ認識を持っていないから、気づくこと、うまくいかない原因や理由がわかります。

知らないことを教えてもらうためには、自分自身の関わり方や聞き方が問われます。そのスキルを高めることに尽力することが大切なのです。

「何も知らないくせに改善、改善とうるさい」と思われるのか?

「状況を説明して、一瞬に考えてもらおう」と思ってもらえるのか?

自分自身の関わり方で決まります。

昨日の研修は、始まった直後は、皆、不安な表情でしたが、最後は笑顔で自分の言葉で気づいたことを話してくださっていました。

講師は、受講生に知識やスキルを伝えている自分自身の関わり方が問われていることを忘れてはいけないと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?