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同じテーマをずっと新鮮な気持ちで担当する


先日、4年ぶりに区役所の接遇研修を担当させていただきました。コロナ感染拡大によって、ずっと研修ができなかったのです。

4年も経つと、職員の皆さんの顔ぶれも変わっていました。でも、長年、市役所や区役所の研修を担当させていただいているので、ベテラン職員の方の中には嬉しい再会があります。

アウェーな感じがなく、研修に後ろ向きな方もいらっしゃいません。

目が合うと、皆さん、笑顔で会釈やあいさつをしてくださっていました。研修もうなづきながら熱心に受講してくださり、和やかな雰囲気の中、進んでいきました。

ペアのお相手がいらっしゃらない男性職員の方とワークをしたときに、「以前、受講した内容を、日々の業務の中で実践していて、だいぶできるようになったのですが、まだまだですね!」とおっしゃっていました。

とても嬉しく励みになる言葉でした。何事も、一回の研修でできるようになるわけではありません。日々繰り返し実践して、自分の中に取り込み、バラツキなく実践することが大切です。

私が担当している研修のテーマは、ほとんどが、私自身が出来なかったことで、試行錯誤しながら、ひとつひとつ取り込んでいったことです。
必要性を認識していても、なかなかうまくいかないことも、人や状況によってブレてしまうこともあります。

それをどのように克服してきたかが知恵や私のノウハウになっていきました。
しかし、私が克服できたからと言って、そのやり方で、他の方も同じようにできるようになるわけではありません。

どのような状態かを伺いながら、一緒に考えてより良い考え方や方法を見つけることが大切です。

そのために、行うのが、話し合いや、実習、ワークです。ワークや実習を取り入れることで、参加者を巻き込める、場に活気が出る、というために行っているわけではありません。

接遇マナーは、31年前、独立した当初から担当していて、その当時からずっと市役所の方の研修を担当し続けてきました。

大切なことは変わっていませんが、状況は少しずつ変わっています。何回かに分けて研修を担当させていただく場合は、回によって参加される方も場の雰囲気も異なります。

同じことを行っていても、一回一回、新鮮な気持ちで担当できているのは、異なる雰囲気、人の捉え方、反応に触れる楽しみがあるからだと思います。そして、しばらく間があいていましたが、こうしてまた、お声がけいただけたことを、心からありがたく思っています。




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