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何をするかより、何のためにするか?

何かに取り組もうと思ったとき、うまく行くイメージを持つと継続しやすくなります。
それは、できれば自分自身の成功体験であることが望ましいです。

私の中で、一番の成功体験は、私の原点でもある、大学時代の就職活動です。
就職活動中、私は毎日欠かさず就職日記をつけていました。

先輩たちが、みんな就職活動で苦戦し、誰一人第一志望の会社に入社出来なかった様子を見てきました。

男性でもこんなに苦戦しているのに、条件がさらに悪い女性の私は、第一志望どころか、就職できないかもしれない!
試験は全て一夜漬けで、単位を落とすスレスレで履修してきたし、文章を書くことも人前で話すことも苦手。こういうタイプが一番相手にされない。

大きな危機感を持った私は、取り柄がないのなら、この就職活動中に何か一つでも、出来るようにしよう!と考えました。

どこかの会社に入社するためではなく、社会人として働くための土台を作るために、必要なことを身につけていこう!と決め、そのプロセスを記録するために、就職日記をつけることにしました。

・今日は誰に会ってどんな話を聞いたか?
・就職部の担当者から、どんなアドバイスをもらったか?
・資料請求や資料が送られてきたときの、お手紙やお礼状には、どのようなことを書いたか?
・今日一日、どんなことを考えて過ごしたか?
・新聞や本を読んで何を考えたか?

4年生に進級して5月6日に書き始めた日記
最初の日は、わずか数行で、ただ頑張ろうとしか書けませんでした。
しかし、書いたボリュームではないのです。

この数行の記録が私の第一歩。活動中に方向性を見失いかけて悩むこともありましたが、この最初の数行が、私に「大丈夫、ここから始めたんでしょ。今の悩みは成長の過程の悩みだから、続けていたら必ず解消できる!」と語りかけてくれました。

日記は、数冊のノートになり、入社試験を受ける頃には、自分仕様のノウハウが詰まったノートに変わっていました。

何も取り柄がなく、ゼロスタートどころか、マイナスからのスタートだったわたしが、半年後に手にしたのは、第一志望にしていた会社への入社でした。最終面接では、これで不採用になっても、何も悔いは残らない!と思えるほど、伝えたいことを自分の言葉でワクワクしながら伝え切ることができていました。

しかし、志望していた会社に入社したこと以上に、それから長い社会人生活を送る上で大切なことを得ることができました。


それは、

①明確な目的を持って取り組めば継続できる

②迷ったときは、あれこれ手を出さず、一つのことに愚直に取り組むこと。そうすれば、必ず道は拓けてくる


まだ、就職活動のノウハウが確立されていなかった40年前に、自分の力で見つけた大切な2つの考え方。
何かを始めようと思ったとき、私はいつもここに立ち返り、出来ることを一つずつ、増やし続けています。

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