当事者が口にしてはいけない言葉
職場で問題が発生したので、改善策を支持された。
改善策といっても、いつものことで、我が職場の女帝の思いつきだ。
あまりの馬鹿馬鹿しさで開いた口がずぅーーーーっと開いたままだ。
女帝と私たちとの板挟みで、中間管理職さんは可哀想だけど、いうべきはいわなければならないので発言した。
当然、反論できるわけがないので、その問題は保留になった。
女帝に報告したんだろう。
昨日、私は女帝に捕まってしまった。
「あっ、○○さん、いいところにいた。ちょっと話が・・・」
『チッ、悪いところに出くわしてもうたやん』
という、心の声が出てなかったことを願う。
女帝曰く、
「色々と思うことはあるだろうけど、そこは若い子の立場も考えて、グッと飲み込んで指示に従ってもらえないか。○○さんが反論すると、他の人も同調して困るから」
と。
『どうせ、アンタの考えやろ、常識ないねん』
心の声が聞こえてしまったのか、女帝はさらに続けて、
「世間では常識でも、ここでは非常識なこともあるんです」
と、ぬかしやがった(失礼)
世間の常識はここの非常識。
これって、実際は色々なところであることだけど、その当事者がいってはいけない。私を説得したかったようだが逆効果だ。
そもそも、今回の問題は、単純なミスなのだ。それがどういうわけか、大事になってしまった。申し送りで「注意してください」のひと言で片付いたはずなのに、勝手に女帝が大事にしてしまって、非常識な指示を出した気がする。
それに、先日の話で、改善策には例外もあると確認している。例外規定を適用すれば、今まで通りの話。私の中では終わった話だ。それを余計な女帝のひとことで、カチンときてしまった。
『あーー、めんどくさっ』
波風は立てたくないし、それに仲良しで娘と同い年の女性上司を困らせたくもないし、どうしようか思案中だ。
女帝はきっと「私が直接説得したから、問題は解決した」と思っているんだろうけど、そう思いたければそれでもかまわない。日々の業務が最優先だ。
とはいうものの、
「腹立つなぁ」
と、心の声はダダ漏れしているようだ。
「何が?」
妻が笑いながら聞いてきた。
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