自分が未踏の地を頑張って切り開くので、後ろから通ってくるあなたには楽をしてほしいと心より願う。

ずっと、誰かに読んでもらうことを前提とするような文章を書ける精神状態じゃなかった。
病院を転院し、発達障害(ASD)が発覚した。
今は神田橋処方という漢方を飲んで治療しているが、これが効いている感じは全くない。
漢方はもともと割と長期間飲まないと効果があるかわからない代物なので、一か月くらいは飲むよう指示されているが、これを飲むこと自体が大変つらい。

そもそもの苦さもあるし、水に若干溶けにくく、箸を使って最初はかき混ぜていたが、このひと手間が精神的に追い詰められていると飲むという行為自体ができない。
100均で売っているモーターで駆動するホイップクリームを作る小型ハンディミキサーを使ったらだいぶ楽になったが、泡立てて無駄に嵩を増やさないよう気を付けるのもなかなか面倒で...

そもそも、ASDに公式に効くとされている薬はない。現代医学では工夫の余地はあんまりない。

今自分が抱えている問題を箇条書きにするとこうなった。
結論だけ読みたい人は↓の大項目まで。

1.マクロでは、日本全体の社会状況。主に障碍者の制度やそれに対する国民感情の悪化。ミクロでは友達や家族、主治医などの対人関係。これがすこぶる悪い。
今の日本では障碍者が配慮を求めることを「配慮ハラスメント」と言って「配慮をすることを強要している」と感じる人が一定数いるらしい。
それは日本語では差別っていうのですが。これについて語りだすと長くなるので今度。

2.統合失調症の幻聴、陰性症状。とりあえずDSM-Vに記載されている薬はほぼコンプリートしたので、これ以上の改善は望めない。
2024年時点では医学の限界といっても差し支えない位置にいますが、医者はプライドがあるので認めたがらないですね。お薬手帳見たらわかるのに。

3.天気痛
佐藤純先生っていう第一人者がいらっしゃるのですが、この研究が始まったのってせいぜい10年くらいのスパンなので、発展途上もいいところだし、正式な病名も治療もない。全くの手探り。
著書を拝見してマッサージやら漢方やら片っ端やりましたけどまあ気休めにはなりましたね。もしかしたら努力したらよくなるかもしれないと思わせてくれる希望を一瞬だけ見せてくれたことには感謝しています。
最終的には効き目はありませんでした。

4.ASD,HSP気質。
半径10mに人間がいるとそれだけで尋常じゃないストレスを感じます。物音はもちろん、存在すること自体がだめ。視界に入ること自体がストレス度が高すぎる。
言葉を発せられるとそれだけで頭が割れるかと思う。

5.慢性の腰痛、首の凝り
整体に毎日行ってはいますけど、整体師も首をひねるくらい治りませんね。悪くなってよくなって、慢性疾患となっています。1-5の要素が互いに関係しあってお互いにより悪くしあっているのだと思います。

6.1-5を総合しての異常な疲れやすさ。疲れの抜けにくさ。一日の8割は寝込まざるを得ない現実。

そこで思ったんです。日本が広いって言ったってこれだけの症状を同時に、しかも手の尽くしようがないほど悪化されている人ってあんまりいないんじゃないかって。これを、ずっと悲観的に何か月も考えていました。

あ、ここから話が明るくなります。大丈夫。

逆に考えると自分の境遇はまるで、前人未到の地を一人切り開くパイオニアのようなものではないかと考えることもできるとひらめいたのです。

のちに来る人のために、できるだけのものを残すのが自分の人生の意味だったり役割ではないかと思えたのです。

これまでの世界の歴史の中で、そんな場面はたくさんあったはずです。
未知の病原菌や原因不明の突然死、技術がないがゆえに未熟な治療しか受けられずなくなっていた人々
それどころか、瀉血のように、後世の知識では完全に間違いとされる治療法を受けてその被害者としてなくなる人々…彼らはただ、"正しさ"や"常識"に乗っかっただけだった…

他人の都合に振り回され、"価値"という概念をはく奪された人々…

彼らの人生の意味は何だったんだろう?彼らは何を残していったのだろう?残すことすらできなかったのだろうか?なんと残酷なことか。

2024年から未来を見据えて、正直に、ていねいに、医療の未熟さを指摘しながら記録を残すことができたら。それが自分のできる最後のことではないか。

町を行き交う健康に何の憂いもなさそうな人、またそんな自分の友達を見ると憎しみすら感じるけど、そんな中からでも将来圧倒的不運に見舞われて自分と同じ道を歩む人はきっと現れるだろう。

苦しみが具体的に想像できてしまう目の前に人に対し否定的な言葉をかけるなんて、そんな態度は取れない。自分は散々狂ってはいるが、そこだけは人間だから。

何も対策が存在しないっていうのは心細いものです。暗闇を一切の道具なしで歩かされるようなものです。
だから自分は次にここを通る人のために、松明なんて上等なものではないかもしれませんが、たたいたら障害物が分かる杖くらいはそこらへんに置いておきたいですね。

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