私、グレました24話
朝練は参加したいから朝早く出たいと伝えたところ
「その怪我で行って何するん?何時なん?」
攻撃的につっかかってくる。
この人は何も分かってくれないと思って本当にイライラして
「じゃあ自分で行くからいい!!もう頼まん!」
制服のリボンを投げつけた。
次の日の朝、自分で起きて準備をして松葉杖ついて行くのは相当時間かかるから朝ご飯も食べずにいつもより1時間早く出ようとした。
「送ってあげるから」
昨日キレた事を申し訳ないと思ったのか。
「いい」と一言言って家を出た。
学校につくとみんな荷物を持ってくれたり手伝ってくれた。
早く怪我を治してAチームに復帰したい。
その想いで1か月頑張った。
送り迎えはいらんと言ったがことみさんができる時はしてくれた。
でも車内は無言だった。
分かりやすく機嫌取りをしてきた事もあったけどそれが煩わしかった。
そしてリハビリも終えて怪我が治ってまた普通にテニスができるようになった。
しかし組まされたペアが後輩だった。
当たり前か...と思って引退試合までには何とか前のペアの子に戻ってAチームに戻らねば。
とにかく焦っていた。
宿題もテスト勉強もやらないといけない提出物も一切やらずに部活が終わったあとにかく1人で練習した。
部活がない日もテニス部の数人に付き合ってもらってコートを借りてとにかく練習しまくった。
でも実力は戻ったはずだがAチームには戻れなかった。
大事な時に怪我をした事で顧問に嫌われたんだと思った。
引退試合までにいくつか大会があったけど全部Bチームだった。
後輩ともやっぱり合わない。
やる気がなくなってしまった。
つづく
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