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FF7リバース エンディングでクラウドが黒マテリアを持っていた理由を考察@シナリオライターが語るFF7

※この記事はネタバレ含みます。
※この記事には僕個人の意見や感想が含まれています。

自己紹介
35歳男性、二児の父
職業、シナリオライター
ゲームのシナリオ〜漫画の原作まで色々やってます
小説家じゃないので文章下手です
シナリオライター視点でFF7を語ってます
野島一成さんリスペクトです


今回はちょっと箸休めで
サクッとした題材を選ばせて頂いた。

FF7リバースのED(エンディング)で
クラウドの手に突如黒マテリアが宿った理由について考察する。



それにはまず

  1. 黒マテリアとは何か?

  2. クラウドの手に宿るまでの経緯  

を丁寧に追っていく必要がある。

黒マテリアとは何か?

黒マテリアとは
ギ族の思いが宿ったマテリアのことだ

FF7のキーパーソンとして
めちゃくちゃ重要な存在なのに
その見た目の怖さからあまり人気が出ず
フォーカスされてこなかった
ギ族とその長、ギ・ナタタク



ギ族はジェノバと同じく、
この星の生き物ではない。いわゆる異星人だ。

なんで異星人のギ族が
この星に辿り着いたかは、今回リバースで語られることとなった。

ギ族の星は老いて力尽き
この星の一部となったという
その時の混乱から生き延びたギ族達が
この地にいるギ族なのだそう。




星は寿命を迎えて死ぬとき、
他の若い星と融合して死ぬのだろうか。
もしそうなら、空から来た厄災ジェノバも同じく、自分が住んでいた星が死を迎えてやむなくクラウド達の星に降り立ったのかもしれない。

セフィロスが語っていた複数の世界線がリユニオンしていき、やがて一つの星になる説と
同じような現象なのだろうか。

死にゆく星からこの星に移り住んだギ族。
だが
この星からしたらギ族は異物であるため
死んでもこの星のライフストリームに混ざることは叶わなかったようだ





永遠に死ねない苦痛から
究極の癒しを求め始めたギ族

ギ族にとっての究極の癒しとは無になることだった。

その想いを無垢なマテリアに込めていくと
漆黒の黒いマテリアが出来上がった



黒マテリアは
ギ族だけを無に帰すような魔法ではなく、
星自体を全てを無に帰す魔法が込められていた

そのため、それを知ったセトラは
黒マテリアをギ族から取り上げて封印したのだった

ただ、これだとギ族が
少し気の毒に思うので
3作目で
黒マテリアを使わずにギ族が無事星に帰れるといいなと思っている。
レッド13がギ族のサブクエで黒マテリアを使わずにギ族を救いたいと決意表明していたので、期待したい。

黒マテリアはセフィロスの手に…

古代種の神殿に封印されていると
噂の黒マテリアだが
神殿にあったのは「黒マテリアのキーになる存在である黒マテリアのフェイク」だった

とはいえ、キーとなる存在なのだから
当然重要なものになる

そこにセフィロスが現れて、キーとなるフェイクの黒マテリアを奪ってしまう



ここからは何のテキストによる説明もないので憶測するしかないのだが
セフィロスがフェイクの黒マテリアを
パッとかかげたら
ブワッとなって
そこから本物の黒マテリアを呼び出したようだ

これ、
黒マテリア?


さっきの黒マテリアより禍々しいから本物?

フェイクの黒マテリアと違いが分からず、自信がない…

しかし、後からユフィが
黒マテリアと明言してるので
これは黒マテリアっぽい



フェイクの黒マテリアをわざわざ登場させる必要ないくらい
あっけなく黒マテリアを入手したセフィロス

シナリオを動線で確認してみてもフェイクをわざわざ作る必要は無さそうだった。
それとも3作目で何か
この設定を活かした展開が待ってるのだろうか。

一度はエアリスの手に渡った黒マテリアだが
セフィロスに操られたクラウドによって
黒マテリアは再びセフィロスの元へ。



そしてセフィロスは黒マテリアを持ったまま逃走してしまった。


セフィロスが持っているはずの黒マテリアがクラウドの手元に…一体なぜ?

セフィロスが黒マテリアを使い星を破壊するのは時間の問題。
クラウド達はセフィロスを追いかけ阻止しようとしていた。

エンディングは
そんなクラウド達がタイニーブロンコで北に行く準備中のワンシーンになっている

クラウドはエアリスから受け取った透明のマテリアを眺め、ポケットにしまおうとする



すると…

なんとポケットから黒マテリアが出てくるではないか

そしてその黒マテリアを見てクラウドは
「リユニオン」と呟き、バスターソードの中に埋め込んでしまう。



いやいや、その黒マテリアどうしたん!?
なんでバスターソードに埋め込んだ!?
…と疑問しか湧かない謎のシーンである。

なぜクラウドが黒マテリアを持ってるのか!?考えられる理由は4つ


1つ目は
エアリスから貰った透明なマテリアが
黒マテリアに変化してしまった説だ




ギ族の洞窟でしつこいくらい
「ギ族は無垢なるマテリアを黒く染めた」話を
ギ族はしている。
無垢なるマテリア=透明のマテリア
だと仮定する。

となると透明のマテリアは誰かの悪意を吸収して黒マテリアに変化してしまう可能性が十分にある。

そしてちょうどエンディングのあのタイミングで
透明のマテリアが変化してしまったのだろうか。

この説ではなかった場合でも、
何らかの伏線として3作目で透明マテリアが使われる可能性は高いと思う。


2つ目の説は
「セフィロスから貰った」説だ

エンディングでは
クラウドが透明マテリアを
ポケットにしまう際に
カツンとぶつかり合う音がするのだ

つまり、もともと黒マテリアはすでにポケットに入っていた説も考えられる。


別の世界線でエアリスから白マテリアを受け取り、
自分の世界線へ戻る途中のクラウドは

世界の狭間のような場所でセフィロスと対面する。

その時にセフィロスが言ったこの謎のセリフ。


うるさい!とセフィロスを
斬るクラウド

このセリフ通りに、セフィロスが持っていた黒マテリアを
この時クラウドにあげた可能性がある。

となると
この時から黒マテリアがポケットに入ってたのに
気づかなかったって事なのでクラウドは
なかなかのうっかりさんである。

3つ目の説
世界の狭間で知らない間に入手した説

セフィロスは
黒マテリアは世界の狭間に隠されていて、
鍵になるのが古代種の神殿にあるフェイクの黒マテリアなのだと言っていた。
なので世界の狭間らしき場所に行ったクラウドが知らないうちに別の世界線の黒マテリアを入手してしまっまパターンもあり得そうだ

4つ目の説
エアリス生存の世界線の透明のマテリアが変化した説

エアリス生存の世界線については
こちらの記事で説明している


クラウドが運命の壁を超えた事で
エアリス生存の世界線と
エアリス死亡の世界線が
同時に出現している状態になってしまった

そうなると透明のマテリアも2個存在しているのかもしれない、
そのうちの一つが黒マテリアに変化してしまった可能性もある。

というのも、エアリス生存の世界線は
空に亀裂が入っているのだ
やがてこちらの世界線は消えてしまうかもしれない。そういう意味なら
逆説的にエアリス生存の世界線で黒マテリアが生まれた可能性がある

今のストーリー設定を壊さずに
黒マテリアの理由を考察するなら
この辺りの説が有力かと考える
もちろん僕の予想を超えた
はるかに面白い展開が来る可能性もある
(僕としてはその方が嬉しい)

黒マテリアをなぜ
バスターソードに埋め込んだのか

もう一つの謎は
黒マテリアをなんで
あの大事なバスターソードに埋め込んだのか…である。

こちらに関しては
まず、バスターソードと黒マテリアを一体化できるような設定は
僕の知る範囲では存在しないので
単純に
「クラウドやべえ!」と視覚的に思わせる演出として加えたのではないかと推測している。
もちろん3作目では、このバスターソードの装備が必須になるゾーンが出てきたり、セフィロスとのシーンでフォーカスされる可能性は高いと思っている。

ただ、説明や伏線が何も出てきていない演出なので、今の時点で考えられる事はこのくらいかなと思う。

僕が見落としているだけで、
もっと有益な情報を見つけた人がいるなら
是非コメントやメッセージをいただきたい。
参考にさせて頂きます。

いかがだっただろうか
黒マテリアを調べていくと
実はギ族は超重要人物だと気づいたり、
透明マテリアの設定に驚いたり
楽しい発見がいくつもあった

考察すればするほど面白いゲームがFF7なのだと改めて実感した。

ここまで読んでくれた皆さん
ありがとう


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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO

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