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旅するパスポート「いちき串木野市のトリセツ」

東シナ海からの文化と歴史の薫るまち、いちき串木野市。
かつて宿場町や金鉱山、マグロ漁船で栄えたこのまちは、様々なコト・ヒト・モノが交差し、独自の文化や歴史を歩んできました。
今回は生まれ育った いちき串木野市 をご紹介します。

世界に開かれたまち、いちき串木野市

港町として昔から海外との交流が盛んであったいちき串木野市は、市内の至る所で当時の風景が感じられます。その中でもイチオシのスポットをご紹介します。

・薩摩藩英国留学生記念館

今から約150年前、鎖国中の日本(鹿児島)から、19名の留学生がイギリスへ旅立ちました。その旅立ちの地が、ここ「いちき串木野市」です。ヨーロッパ各地やアメリカなどの当時の最新技術や考え方を学び帰国した留学生たちは、それぞれが日本の近代化に貢献し、現代日本の基礎を作り上げました。そんな彼らの残した軌跡を展示しているのが、「薩摩藩英国留学生記念館」です。イギリスへ向かう蒸気船に乗った岩場のすぐ目の前に建設されたレンガ造の博物館は、留学生たちの当時の様子をリアルに体験でき、先人たちの想いが現代に交差する素敵な空間です。

記念館の外観、英国記念館ならではのレンガ造り
留学渡英の地、このすぐ後ろに記念館がある

・冠岳

約2200年前、秦の始皇帝より「不老不死の仙薬を求めよ」との命を受け“徐福”という人物がこの地を訪れました。その景色のあまりの素晴らしさに感銘を受けた徐福は、自らの冠を山の頂上に捧げたという話から「冠岳」と呼ばれるようになったとか。この地区には中国庭園やパワースポットの冠岳神社、天然温泉など観光名所が目白押し。

・照島公園

実は薩摩焼発祥の地であるいちき串木野市、今からやく420年前に朝鮮から連れてこられた陶工たちが上陸した場所が、現在の照島公園になっています。公園からは日本三代砂丘の吹上浜の最北端が見えます。また公園の赤い桟橋は照島神社に続いており、そこからの景色もナイスビューです。

食のまち、いちき串木野市

海山川…豊かな自然が広がるいちき串木野市は地理的特徴に育まれ、特産品も一級品。平成22年には「食のまちづくり宣言」を行い、さまざまなグルメを町中で楽しめます。今回はその中から激選した特産品をご紹介します。

・まぐろラーメン

「いちき串木野市といえばまぐろラーメン」と言われるほど人気のあるご当地ラーメン。昔から遠洋マグロ漁業で栄えているまちならではの一品です。マグロの頭と野菜類をじっくり煮込んだスープと和風だしをブレンドした和風スープが絶妙なハーモニーを奏でます。魚類独特の匂いがなく、あっさりとした風味はやみつきになること間違いなしです。

マグロの漬けやワサビなどトッピングも多彩

・つけあげ(さつまあげ)

鹿児島では「つけあげ」として県民に親しまれている鹿児島のソウルフード。いちき串木野市には大小9つのつけあげ屋があり、その1つ1つの店舗で見た目も味も全然違います。魚肉のすり身をでんぷんと混ぜて油で揚げた伝統的な製法で作られた商品、野菜やチーズなどを混ぜて作られた商品などバリエーション豊かです。

・焼酎

「乾杯は本格焼酎で」という珍条例ができるほど焼酎造りが盛んないちき串木野市。豊かで美味しい水資源に恵まれ、薩摩藩の時代から焼酎造りが行われており、現在も市内に8ヶ所の蔵元があります。世界シェアである濵田酒造、焼酎の品評会でも毎年表彰される若松酒造など、焼酎好きには最高のロケーション!

次の旅先はぜひ「いちき串木野」へ!

いちき串木野市は夕陽スポットの宝庫

もっと紹介したい場所やモノはたくさんあるのですが、一番のおすすめはやはり自分の目で見て感じること。言葉や文章では伝えきれないものがたくさん眠っています。次の旅行先の候補として、ここいちき串木野を選んでみてはいかがでしょうか。


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