ディアナ

中小企業のD&I担当。D&Iが日本の商習慣のスタンダードになってほしい…

ディアナ

中小企業のD&I担当。D&Iが日本の商習慣のスタンダードになってほしいという思いからブログを始めました。

最近の記事

リーダーシップスタイル

リーダーシップの種類(前回に引き続き、『心理的安全性のつくりかた』より)。 ①トランザクショナル・リーダーシップ:飴と鞭。がつがつ系。いわゆる強いリーダー。 ②トランスフォーメーショナル・リーダーシップ:強いビジョンを持っていて周りを啓発するタイプ(うちの会社の代表はいこのタイプかな)。 ③サーヴァント・リーダーシップ:メンバーを支える。 ④オーセンティック・リーダーシップ:自分らしさを出しながら高いパフォーマンスを発揮する。 ①と②は、リーダーという言葉から容易く連想さ

    • 心理的安全性(日本の研究)

      石井 遼介著、「心理的安全性のつくりかた」(2020)を読んでいます。日本での調査に基づいて書かれています。 日本の企業における、心理的安全性を作る4因子。 ①話しやすさ:とくに、みんなが同じ方向を向いている時に意を唱えることのできる環境があるか?わからないことを聞ける雰囲気があるか? ②助け合い:問題が起きた時に誰かを責めるのではなく一緒に解決しようという雰囲気があるか?いつでも相談ができるか? ③挑戦:とっぴなアイディアでも共有できる雰囲気があるか?とりあえずやってみ

      • 内心の不寛容と礼節

        先週に引き続き、森本あんり著、『不寛容論』(2020)から。 寛容とは、そもそも「嫌いなもの」「不愉快なもの」を(時にしぶしぶ)受け入れること。好きなものに寛容になるとは言わない。だから、内心どう思っているかとか理解しているかとか、そこは問わないことにしましょう、けれどたとえ内心嫌いでも、お互い礼節を持って接しましょう、というのが寛容だと。 「真理についての良心がそれぞれ異なっていても、各人が平和で静穏に権利と自由を享受することを相互に確認し確立する」(p.215) 企

        • 多様性がもたらす寛容

          森本あんり著、『不寛容論』(2020)を読んでいます。 日本は多神教だから寛容という言説は、正しくない。実際には、異なる宗教との接触が少なくよく知らない。または無関心。無関心なものに対しては寛容にも不寛容にもなりようがなく、いうなれば無寛容の状態。無寛容は何かがあれば簡単に不寛容に転じる。 寛容は、多様性によってもたらせる。 「人は未知のものには不寛容に、既知のものには寛容になりやすい」(p.7) 自分の周りにどれだけ多様なサンプルがあるかどうか。 そういう意味では、人

        リーダーシップスタイル

          間接差別

          今週は日本の雇用システムの成り立ちなどを勉強しました。その中で気になった言葉が、間接差別。 もともとはEUの男女均等待遇指令に規定された概念で、表面的に男女で差をつけていなくても、通常男性が多くそれに該当する要件をつけることを間接差別と想定した。例えば、パートタイマーに対する低い処遇は、パートタイマーの多くが女性であるために間接差別と捉えられるようになった。 日本ではもっと限定的な意味で使われている。厚生労働省の定義では、 間接差別とは、  ① 性別以外の事由を要件とす

          間接差別

          心理的安全性

          ここで自分は安全なんだ、と思えないと良いパフォーマンスは発揮できない。特に、失敗を許容する文化があるか?は重要。表向きはそう言っている会社も、実際のマネージャーの態度や行動、評価体制が伴っているだろうか? ハラスメント研修などは、低ゾーンに陥らないために最低限必要なこと。拒絶はしないけど無関心なのが中ゾーン。違っていても互いをリスペクトしあえているのが高ゾーン。 私の職場は今どこなんだろう。失敗を許容する文化があるのか?は一度問い直してみよう。 参考 Pamela Fu

          心理的安全性

          インターセクショナリティ

          「交差性」とも呼ばれる。 人には、ジェンダー、人種、性的嗜好などの交差する複数のアイデンティティがあり、そのどれかにおいては特権的であったり、別のどれかにおいては抑圧されたりと、重層的なマイノリティ・マジョリティの体験をする。 例えば私(女性)は、男性多数派の職場でのキャリア形成にハードルを感じるが、ジェンダーやセクシュアルアイデンティティで軋轢を経験することはなく、日本語ネイティブスピーカーとして不自由なく働くことができている。 この「交差性」の考え方によって、マイノ

          インターセクショナリティ

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          D&Iとは、Diversity & Inclusionの略で、直訳すると多様性と包摂。一人一人の違いを理解することと、そのうえで1つのチームになることをセットにした理念。私は企業のD&I担当者です。自分の勉強のために、インプット&アウトプットをしていきたいと考え、ブログを始めました。 どうしてDとIが必要なのか?多様性(D)とは、十人十色でいろんな人がいる状態。ここで終わってしまうと違いばかりが強調されて、けっきょくバラバラのまま。 包摂(I)によって、違いを受け入れた上

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