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救急科専攻医として働き始め3か月経って感じたこと



 この7月で、研修医終了後の救急科専攻医として勤務し始めて3か月が経ちました。研修医時代と比較して、毎日が本当に濃厚であっという間に過ぎた3か月だったように思います。

現実は医学生・研修医の時に思い描いていた、専攻医としての勤務とは大きく異なるものでした。


この期間で感じたことを素直に、思いのままに、記事にまとめていきたいと思います。特に、医学生・研修医だった過去の自分へのアドバイスを中心に書いていきたいと思います。

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今回、どうしてこのような記事を書こうと思ったかというと、

ここまで毎日仕事のことを考え、悩みぬいた密度の濃い時間はこれまで経験したことがなかったし、そこで感じた様々な気持ちや後悔をできる限り鮮明に書き残せるのは今しかないと感じたからです。

 恐らく、この記事を将来の自分が見たら青臭いなあ…若いなあ…と感じることもあるのかもしれません。ですが、今の自分の気持ちを一度整理する上でも文章として残しておきたいと思ったので筆を進めています。

また今の自分が感じていることや後悔したことをお恥ずかしながら赤裸々に書いていますので、現在救急科を志望している・あるいは志望し始めた医学生や研修医にとっても読んで参考になることもあると思います。

過去の僕自身、直近の先輩が救急科専攻医として働き始めた時に感じていたことに興味がありました。もしこのような記事があるならば、専攻医としてプログラムに申し込む前に読みたいなと感じていたと思います。

今回はそんな方々へ向けた、自分の失敗談を交えた今後の勉強や勤務に役立つアドバイスをたくさん書いていきますので興味があれば是非ご一読ください。

※今回の記事は、本当に読みたいと思い読んでいただいている方に届くように一部誤解を恐れずあえて思いのままに言葉を選ばずに書いているところもあります。なので、一般公開すると一部の方々にとっては不快に感じること、共感を得られないこともあるかもしれません。そのためあえて最低価格の有料記事とさせていただき、クローズな記事としております。以下の僕自身の紹介や前書きを読んでみて、本当に読んでみたいなと感じた方は購入いただけると嬉しいです。

自己紹介

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 この記事を書いている自分自身のことについて、ある程度お話ししておいた方がこの記事を読んでくださる方々により伝わる記事になるかな?と思いましたので少しだけ書かせていただきます。

 私自身、元々は高校生時代打ち込んでいた部活でのケガの経験からスポーツドクター(整形外科)を目指し医師になりました。地方国立大学に進学し、もともと興味があったストリートダンスにどっぷりハマりました。その後研修医として勤務し救急科にも興味を持ち、整形外科と悩んでまずは救急科に進んでみようと思い救急科専攻医となった新米救急医です。

また、大学時代の友人の影響で海外臨床留学に興味を持ち、これまで海外への留学経験もなく英語を話すことはできませんがどうしても挑戦してみたいと思いアメリカ医師国家試験(USMLE)の勉強を研修医一年目からスタートし、なんとかSTEP1/STEP2CKの二段階に合格できました。
そして、このノートや運営しているブログでは、ほんの少しだけ先輩である自分から過去の自分と似た医学生、研修医のみなさん向けに、

◎日々の学びや医学書のレビュー
◎USMLE(医学英語)の勉強法


を発信していきます。医学生・研修医時代の自分が読みたかったような、わかりやすく、短時間でサクッと読める記事を書くよう心がけています。より詳しいプロフィールに興味がある方は以下のノートを参考にしていただければ幸いです👇



 …とここまで書いてみて字面だけ見ると一見優秀な人間に見えるかもしれません。ですが、学生時代は本当にストリートダンスにハマりすぎて医学部をやめてダンスのインストラクターになろうか悩んだり笑、大学の定期試験は追試を何度も経験した平均あるいはそれ以下かもしれないレベルの医学生・研修医でした。
 ネット上には普段周囲では見かけないような異次元に優秀な方々がたくさんいらっしゃり、自分などという凡人がこんなに偉そうに勉強や医学書の記事を書いてもいいものなのかいつも疑問を感じることもありますが、自分自身のアウトプット訓練のために続けているのでした。
 現に、現在専攻医として働いていて毎日力不足と後悔を感じる日々の連続です…だからこそ日本のとある普通の救急科専攻医の一例として本記事を読んでいただければと思うのです。

今回の記事を読んでいただきたい方々

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今回の記事は

救急科に興味を持っているor持ち始めた医学生や研修医

●とある専攻医の日々の生活について興味がある研修医

●USMLEに興味を持っていて勉強しているor勉強しようか迷っている方

●このような記事を書いている新米救急医に喝を入れてくださるような医療現場の諸先輩方々

●2020年現在の日本のある若手救急医が日々直面している救急の現場の実情や葛藤に興味がある方々

に読んでいただきたい記事です。以下、

●自分自身がこれまでもっと意識して勉強あるいは勤務していればよかったなと思う事

●医学生や研修医時代にやっておいて本当に良かったなと思う事

を順に書いていき、最後に今自分自身が素直に感じていることと読んでくださった方々へ本当に伝えたいことを書きます。少し長くなるところもあるとは思いますが、なるべく詳しく書いていきたいと思いますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。

1. 治療方針の具体的な指示出し(投与量・タイミング・指示の仕方)を常に意識する

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 自分が3次救急の重症患者の治療のコマンダーをさせていただく際に一番に感じた障害が、詳細かつ超具体的な治療方針の指示出しでした。

 この指示の中には、治療にあたるチームの誰に指示するのかという項目も当てはまります。まずこの事実が初期研修医終わりの自分にはあまり意識できていない盲点でした。

 初期治療を開始する前に、コマンダーが今からくる患者さんの何に注意しどのような順番で検査、治療を行うかえをあらかじめミーティングし役割分担をする。そして、患者さんの現在の状況を逐一評価しながら各々の得意分野を見極めながら実際に指示を出していきます。

治療薬の指示をするときは具体的な投与経路と投与量をわかりやすく必要な情報だけ端的に指示します。もちろんどのスタッフにもわかるよう一般名ではなく商品名で。

 そして最も意識すべき重要なことは、

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救急の現場を少しずつ知ったうえで、一般の方々との感覚のズレが少ない今だからこそかける文章を心がけて。 皆様のサポートは、多くの方々に届くような想いが書けるよう、自己研鑽にあてさせていただき記事として還元できたらと考えています。 共感いただけた方は何卒よろしくお願いいたします。