お祈り
裸になった木が
神様に
お祈りをしているように見えたから
わたしは
誰もが
ひとりぼっちになると
お祈りをするのかなって
思った
あの日、きみの歌を聴いて
涙が出なかったこと
今でも悔やんでいる
それは
きみの愛が哀しくて
わたしの不器用さが哀しすぎたから
今宵わたしがお祈りをするのは
あのひとがいるからで
それは
愛しいからで
涙が出ないわたしに
あのひとは
誰よりも優しく
哀しく笑ってくれるから
わたしは
今はもうひとりで
夜が明けるのを待っていられる
2020.12.24
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