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三山 優
2024年10月17日 18:25
かつて生きたひとがいる彼らをみまもった土がある土を踏み彼らは空をみた海をみた山をみたその心にかなしみがあったその瞳に明日がうつったよろこびを夢みたそのとき彼らは花になった空に咲き海に咲き山に咲く土に根をはっては風のように居場所を変えて彼らが踏んだ土は彼らをみまもり明日のよろこびを孤独に夢見ている2024.10.17
2024年10月14日 08:03
すくっと立っていたい聳える山のように佇む木のようにはじめて吸いこんだくうきは瑞々しくてまあたらしかった山は木はいつも空をみているいつもはじめてのくうきを呼吸しているわたしもいつまでもまっさらでいたいわたしをわたしが追いかけてくるとき逃げずに山になりたい木になりたいおもいわずらう人の間に胸いっぱいの深呼吸そこに山があるかぎり木があるかぎりま
2024年10月13日 19:25
出逢いがうつくしいのは忘れないからだとおもうあなたを忘れないあなたがわたしにとっていつまでもうつくしくあるためにたとえあなたがわたしを忘れてもけれどもしあなたがわたしを忘れないでいてくれたならわたしのなかのあなたはもっともっとうつくしいからだからわたしはそのうつくしさをわすれない十年後も二十年後もたましいが空にかえってもこの世にひとのうつくしさが生きつづけるため
2024年10月1日 10:25
たいせつにするってどういうことだろうどうせこうおもってるんだろうどうせうまくいかないだろうなんておもうことはあきらめだろうかあきらめはたいせつにしていないことだろうかあきらめててばなすことはたいせつにしていないことだろうかあきらめてほうりなげることはたいせつにしていないことだろうかわたしじゃないものゆだねるしかないものあきらめるしかないものあきらめられたらわたしはど
2024年9月30日 10:01
こころがささくれだって思っていないような怒りや文句が沸くときはきれいなものだけみればいいそう自分に言い聞かすいらいらしたらあ、いけないもやもや思考にブレーキをかけてわるくみえたものやひとのきれいなところに目を向けるそうすると不思議心がすーっとかるくなってつぎからつぎにきれいなものが見えはじめるきれいなものだけを見て生きていこうきれいな呼吸をして今日を迎えよう朝ご
2024年9月27日 12:07
それでも生きているなと感じられるこの世は素晴らしいところだったそうじゃないかあなたもわたしも生きているのだその血その鼓動その眼ほとけさんはきれいきれいだ生きているあいだは神さんがいるから安心しなさい文句を言わずニコニコしていられるように勤めなさいでもあんまり屈託がないと神さんが欲しがるからたまにはわがままも言いなさい生まれたとき土を駆けるだけで生き
2024年9月18日 20:57
あなたと月が見たかった月の綺麗な日はあなたと一緒に見ようと思うのだけどいつもおしゃべりに夢中になって翌朝になって思い出すあなたと月が見たかったふと、あなたがソフトクリームを食べたいと言って二人で夜のマクドナルドへバイクを降りたら月が大きくまんまるで「綺麗やね」二人で見たやっと見れたのにもうすぐはなれて暮らすんだね願いが叶ってひとつの終わりを告げる食べたかった月見
2024年9月18日 18:48
だれかのしあわせをもっともっと喜べるひとになりたいだれかのしあわせをこころから喜べないときそこにはじぶんというものさしだけがあってつまらないものさしだけがあってじぶんに返ってくるから人にやさしくするというようなあさましさがあってじぶんにはいっさい利益のないむしろじぶんがすこし不幸になってもだれかのしあわせをどこまでも喜べるようにもっともっと喜べるようにじぶん
2024年9月7日 07:06
ひとりでは生きていけないとおもったけれどひとりで生きてきたからあなたを大切にできたきっとあなたもひとりで生きてきたのねいつでもあなたをおもうひといきついたわたしを待ちかねたように連絡がくるときもう少ししたら電話するとかもう寝たかなとか連絡がなくてあなたがきっと汗を流しているときも落ち込んでいるときもわたしの知らないところでひとり生きていることひとり
2024年8月29日 20:53
通り過ぎた過去の思い出の密度はいつも通り過ぎてから大きくなるわたしが愛したあなたあなたが愛したわたしふたりの距離が限りなく近かったそんなことが涙がでるほどいとおしい失ってはいけないとしっていたけれどわかってはいなかったのだ永遠に続くならそれでよかったけれどふたりがどれだけ近くにいても重力で塞がれた出口からはどこへもいけない気がして永遠とはあなただと思っ
2024年8月29日 09:19
静かになりたくて本を読む静かでありたくて書くけれどそれを出すことで水面に波紋がひろがるよくもわるくも本当に静かでいたければ書いても出さないことだひとりでただ書きつづけることだ人に読まれるということは関わるということだ話すということだ話さないことはできないだろうけれど話すときは言葉少なに小さくとりとめのないことを語っていたい2024.08.29
2024年8月28日 22:29
かみさまの光はすべてのひとにふりそそぐけれど幸運はうつわがなければこぼれ落ちていくどんよくにすこしでもつかみとろうとするひとほどすこしの不運を堪えられずわたしは与えられた幸運さえ一歩さがっておずおずと受け取りそこねるそんなひとにかみさまが住んでいる気がしてなにかいいことがあっても喜びすぎない過剰にもとめない喜びのうらにあるせかいの哀しみに自覚的であるこ
2024年8月28日 20:08
揉まれていないひとの言葉は信用しないそこには「我が」という気持ちが多分に含まれていて「あなたが」という自分の背を少し低くしてそれでいて誇らしく立つようなそんな視点が見当たらないなぜ、そうなったのか耳を澄ますこともなくはじめは誰だって遠慮する思いやりがあるようなそぶりを見せる人もいるだろうよく知らないのに一方的に距離を縮めてくるひともいる人を批判することで偉くなっ
2024年8月28日 14:22
そのままでなんと美しいことだろう変わらないことの中に変わることがあってわたしたちはどんなに変わろうとしても変わらないのだ着飾らない肩肘を張らないそんな言葉がどんなに有名な人の名言よりもどんなに権威のある人の演説よりもどんなに売れる本の一節よりも光っているその光をもとめてわたしは生まれてきた言葉は売れると輝きをうしなうわたしだけの言葉はあなただけの言葉はあえか