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就活ウォーキング・デッド

どうも、ダンチブロードキャスティングです。最近、ダンチブロードキャスティングに何人か新しいメンバーが入ってくれました。そのうちの一人、チャカが就職活動を終えたみたい。彼なりに今感じていることをエッセイにしてくれたよ。

就活ウォーキング・デッド

就活真っただ中の2020年5月。アマゾンプライムビデオで、昔テレ朝で放送されたクドカン脚本のドラマを見終わり、「月曜の夜は街からOLが消える」と言われる程に社会現象を引き起こしたバブル終焉期のドラマも見終わり(ずっちーな!)、そのあとに『ウォーキング・デッド』を見始めた。


まぁ嫌で嫌でしょうがない就活のことを見ている間は忘れられたから、けっこうハマってしまって、気づいたら4週間で70話くらい見進めて、シーズン6の途中まで来た。ここまで見ての感想は「おもしろい」。この一言に尽きる。そしてそのおもしろさを醸成している、おもしろメカニズムを見つけた。

まず、ゾンビが蔓延する世界という舞台設定により、生き残った登場人物たちの表情、言動、行動に視聴者は自然と注目する。それらは実際に生き生きと描き出されているから、各登場人物は鮮烈な個性を放っているように見える。そして、鮮烈な個性を持つ人物たちの間に色んな「つながり」ができる。感情的なつながりだったり、仲間としてのつながりだったり、互いに敵対しながらも相まみえることになるつながりだったり。ゾンビがうじゃうじゃいる混沌の世界で、個性的な人物たちが必死にサヴァイヴしていく中で、それらのつながりによって生じる様々なことがおもしろい。つながりって大事だね。おもしろメカニズムはこんな感じ。
そして、つながりがあるからこそ、別れもある。結果として、『ウォーキング・デッド』はおもしろさとせつなさを兼ね備えた味わい深い作品となっている。

一方、就活。コロナの影響でずっと家にいた。自分の部屋でエントリーシートを書き、ウェブテストを受けて、会社のホームページを見て研究して、スーツを着てパソコンの画面と向き合ってオンライン面接をしていった。そういった一連の流れは味気なくて、おもしろさを見出すことが全然できなくて、ずっとやる気、元気は出なかった。そんな感じで就活をしていく中でも、家にこもってばかりいるのは良くない。そこで、憂鬱な気分を抱えながらも毎日家を出て、近所をウォーキングしていた。そしてある日のこと、いつものようにとぼとぼ歩みを進めていた時に、ふと思った。いまの自分、まさにウォーキング・デッド。

・・・そんなゾンビ状態の数か月を経て、なんとか大学卒業後に行く会社は決まった。ほっとした。それと同時に、就活中にはなかったサヴァイヴする元気がわいてきた。どうせなら楽しくサヴァイヴしたい。

あ、そう思ってたらなんだか楽しそうなところを見つけた。ふむふむ、ダンチブロードキャスティングか。おもしろメカニズムがたくさん詰まっていそうだ。カルチャーで人とつながるのか。やっぱり「つながり」があると何かは起きるからさ、わくわくする。この感覚、就活のせいで久しく忘れていた。


よーし、とりあえず『ウォーキング・デッド』の続き見よっと!

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