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写真映えのいいペアダンサーの特徴

ペアダンスの撮影をしていて思う、写真映えのいいペアダンサーの特徴を考えてみます。

どんなときでも踊っているように見える

写真は一瞬を切り取るものなので、ぶらすように撮らない限りは、当然ながら止まって見えます。
そんな止まってるときでも「踊っているように見える」というのは、じつはけっこうすごいことなのだと思います。
どんなときに踊っているように見えないのかというと、

  • 直立してるとき。つまり、膝をまっすぐにして立ち、体の傾きがないとき

  • 表情が硬いとき。つまり、表情に動きがないとき

どんなときに踊っているように見えるかというと、

  • 体に傾きがあるとき (少し前傾するとか)

  • 体をひねっているとき

  • 膝が多少曲がっていて、体のバネを使っているように見えるとき

  • 表情に動きがあるとき。笑顔でも、音楽に浸ってる感じでもいいけど、感情が表情にでているとき

  • 体を伸ばしているとき

  • (スカートなどの) 衣装が舞っているとき

表情以外に関しては、まず技術としてできることはやはり、ボディリズムを決して切らさないことが大事な気がします。

体のひねりもダンスらしく見える重要な要素です。ひねりがないと、写真上では (傾いたりして) 立ってるだけに見えてしまうことがあります。

表情が大きく、表情の変化がある

どんな表情でも、表情が大きいとそれだけ「楽しんでるんだな」ということが見た目でわかりやすいです。
また、表情の変化がいろいろあると、「いい写真」のパターンが増えます。
表情が同じだと「いつも同じ顔してるな」と思えてしまうことがあります。

相手を見ている・相手に意識が向いている

お互いが違う方向を向いていると、ペアで踊ってる感じが薄れて見えます。
「仲悪いのかな?」と思うときもあります。実際にそうであるかはわかりません。
相手に意識が向いてる感じがするとよいのだと思います。

相手が笑顔

いっしょに踊っている相手が笑顔だと、「本人はスンとしてるように見えるけど、相手を楽しませてあげられてるんだな」と思えます。
なのでダンスの先生や、経験豊富な方のダンサーは、自分がまず笑顔になることで相手といっしょの写真がよいものになりやすいと思います。

カメラを意識して踊っている

とくにリーダーの方で、以下のような方は撮影でけっこう困ります。

  • フォロワーをカメラと反対向きで踊らせている

  • ホールドの位置が高すぎてフォロワーの顔が見えない

写真映えのいいリーダーの方は、カメラを意識してフォロワーの向きやホールドなどを調整してくれます。
プロムナード・ポジションやシャドー・ポジションのような二人が同じ方向を向く動きや、セイムフット・ポジションやダンス・ポジションと呼ばれるフォロワーが90°内側を向く動きも、写真映えがします。

壁から離れている

壁から近いと、写真のボケが小さくなります。壁から離れるとよりボケが大きくなり、被写体が際立つ写真になります。

魅せ技は複数回やるか、数秒止まる

いい写真は一度では撮れない可能性があるので、写真で残したい魅せ技は複数回やると写真に残りやすいです。
また、最後の決めポーズ (ピクチャーポーズ) のようなものは、2〜3秒止まると写真に残りやすいです。
とくにペアダンスは二人のどちらかがまばたきする可能性があるので、止まる時間が短いとうまく写らない場合があります。
また、短時間の静止だと、連写で撮っても見せたい状態が残らない場合があります。

踊り終わった際のあいさつと退場が大事

踊り終わった際のあいさつと退場は、緊張がとけて自然な笑顔になりやすいです。
そのときの姿勢が崩れずきれいだと、いい写真が残りやすいです。
しかし、こういった状況でお互いにそっぽ向いてたり、雑なエスコートになっていたりすると台無しになるので注意してください。

写真映えしない要素

  • だらんとしている → ビシッと立ちましょう

  • あごが持ち上がっている → あごを引きましょう

  • 中途半端に伸びている (やる気がないように見える、だらしなく見える) → めいっぱい伸びましょう

  • 腰が引けている → まっすぐ立ちましょう

  • ムスッとしている (機嫌が悪そうに見える) → 笑顔が苦手ならアンニュイな表情の方がより良い

  • パートナーとのバランスが悪い → 片方だけがビシッとしているかだらんとしていたりするので、相手のテンションと合わせて踊りましょう

すべての瞬間をだいじに

上手なペアダンサーほど、どの瞬間を切り取ってもいい写真になってしまうほど隙がないものです。
まばたき以外のすべての動作をていねいに踊るようにすると、いい写真はたくさん増えるはずです。

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