障害児のパパママへ〜知識をつける時に気をつけて欲しいこと〜
僕はダウン症を持った子のパパです。
ただ
今回の発信先はダウン症だけでなく
・障害児のパパママ
・障害児のパパママになるかもしれない未来のパパママ
にお届けしたい内容です。
障害を持った子を育てるということは
おそらく障害を持ってない子を育てる時よりもたくさんの
障害に関すること
病気に関すること
制度に関すること
などの知識をつけていくことだと思います。
そんな時に気をつけておいて欲しいことを
社会福祉士の視点からお伝えしたいと思います。
ちょい偉そうかもですが啓発も兼ねてるので
よかったら読んでやってください。
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①社会福祉士の視点とは
社会福祉士は
「ソーシャルワークの専門職」
と言われている。
ここの深掘りはまた別の回で。
社会福祉士の視点は独特で
「人と環境の相互作用」
に着目している。
その人の抱える問題は
その人が原因なのか
その人を取り巻く環境(人、もの、こと等)が原因なのか
はたまたその両方か
など、視野を可能な限り広げて
様々な問題の原因や要因を探っていく。
それらはひとつでなく
複数が絡み合っていることも少なくはない。
そして原因や要因のポイントに触れていくことで
その人の抱える問題を解決していく。
(この辺も深掘りしていくと面白いと思うので別の機会に書きたい)
社会福祉士の視点から
障害のある子を育てるパパママさんに
今お伝えしたいことは2つある。
②発見がゴールではない
これはどちらかというと
自閉症や注意欠如・多動症といった
いわゆる発達障害を持った子のパパママに
多く見られがちなものかも。
なぜかというと
生まれてしばらくは「いわゆる普通」に
育って、育てているからだ。
染色体異常などは生まれからすぐ発見されることが多く、告知や確定診断が早い。
そういった点では「いわゆる普通」に育てる期間が極端に短いもしくはない。
それに対して発達障害は
「いわゆる普通」に育てている期間からの切り替えが必要だ。
どちらが大変、どちらが辛い
といった話ではなく違いがあるということを
伝えておきたい。
こういったことから
発達障害を持つ子のパパママは
「発見」から「認める」までのプロセスを踏む必要があるので、知識をつけていく過程で不安な気持ちが表に出やすいかもしれないということだ。
そこで気をつけて欲しいことがある。
時が経てば気づくことが多いのだけど
出来れば
時が経つ前に気づいておいて欲しいので
1人でも多くの人の目に止まればと思い
ここに書いておく。
病気や障害の発見がゴールではない
病気や障害の発見に焦り不安になる感情を子どもにぶつけるのは、以降の子どもとの関係づくりにも支障をきたす恐れがある。
もし自分たちの子どもに病気や障害がある可能性があるのであれば、それを踏まえたうえでその子の人生がどうあればいいかをイメージして欲しい。出来れば子どもと対話をしつつ。
③問題はどこにあるのか
お伝えしたいこと2つめは
障害のある子が問題そのものではない
(こともある)
ということ。
障害に関する知識をつけ
病気に関する知識をつけ
制度に関する知識をつけても
障害のある子が問題そのもの
という考えが根底にあると
得た知識は時として
障害のある子を制限し
可能性を狭めてしまう。
得た知識は
「問題はどこにあるのか?」
を見つけることに使って欲しい。
そしてそれぞれの
問題解決の専門家に繋いでいくことを
オススメする。
なぜならばパパママには
やるべき大切なことがあるからだ。
↓↓↓
④安全基地になる
「安全基地」
この言葉を聞いたことはあるだろうか?
玉置浩二ではない。
(知らない人は筆者が辛くなるのでスルーで)
アメリカの心理学者
エインスワースさんが提唱した概念。
子どもとパパママ(もしくは養育者)の関係が
心地よく、そこに戻れば安心や安全であると思える場所になることを指す。
「安全基地」の存在を子どもが感じていると
子どもは安心して外の世界を探索できるというものだ。
僕はパパママの最大のミッションはこれだと考えている。
これは障害があろうがなかろうが同じ。
ん?
そう、
お気づきの方もいるかもしれないが
つまりは
子どもに障害があろうがなかろうが
親の最大のミッションは変わらないということを知っておいて欲しい。
これが
「いわゆる普通」ではなく「普通」なのだ。
おわり。
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