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1995 タイ -19-

2019年7月に私はタオ島を訪れる機会を得た。仲間はダイビングを目的に、私はと言えば高血圧気味により、ダイビングは諦め、シュノーケリングでお供する事にした。タオ島からバンコクへの帰路はタオ島からフェリーでサムイ島を経由して飛行機というプラン。

先ずはバンコク行の飛行機のチェックインを済ませるため、タオ島からフェリーでサムイ島に着いた後、すぐに空港に向かったのだが、ここでまさかのハプニングが起きたのだ。

え?!ワークパーミットもあるし、ほらほら、見てこれ!

ダメです。IDかパスポートを見せてもらわないと。タイの運転免許証でも構いません。

いや、あの、その、それは。。。持っていないんですが。。。

それでしたら搭乗は受付できませんが。

。。。。(滝汗氷結)

タイで国内線に搭乗するときには、タイ人であればID、外国人の場合はパスポートあるいはそれの代用として使う事ができるタイの運転免許証の提示が求められることを私は知らなかった。日本の感覚でいた私は、パスポートを持参することなくタオ島に向けて出発していたのである。

駐在員になりたてのころは、常にパスポートを肌身はなさず持ち歩いていたが、タイで既に一年以上も過ごしていたこともあり、油断していたのだ。実際、赴任早々の2018年のソンクラーン(タイのお正月に行われる水掛け祭り)の時はなんの問題もなくチェンラーイまで飛行機で行けたのは単なるラッキー。国内線の乗り方を充分に理解しないまま、サムイ島に着いてしまった。

最後の望みを託し、航空会社のコールセンターに電話をかけ交渉を試みるも、無残に敗退。

今日中にバンコクに帰って明日から会社に行くことは断念せざるを得ない。そう悟ったとき、このピンチを1995年にお世話になったバンガローで一泊するというチャンスに変えられることを思いついた。

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