エジプト滞在の難関、観光ビザの延長に行ってきた！

※24年9月末最新版。23年9月から必要書類が追加になりました。更に、150ドル相当の外貨(米ドルのほか、ユーロ、イギリスポンドなども可)からエジプトポンドに両替した際に受け取る証明書（領収書）の提出が必須です。
これがないと更新手続きができません。
ATMに頼っていた学生には大打撃...…。

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日本人がエジプトに入国する場合には、観光ビザが必要になります。
公には、大使館で事前にビザ申請することということになっていますが、実際にはカイロ空港で1ヶ月分のアライバルビザを取ることもできます（25ドル）。
数年前にこのアライバルビザは廃止するということになったようなのですが、なぜかまだ取得できます。いつまでこれができるのかは神のみぞ知る、ですが…。

ビザ更新の概要

カイロに滞在する場合、観光ビザの有効期限を延長するためにはアッバースィーヤ（Abaseya）にあるパスポートセンターに行く必要があります。

General Administration of Passports, Immigration and Nationality

ダウンタウンからはメトロ（green line）やバスで行くことができます。多くの人が滞在するであろうダウンタウン、ザマーレク、ドッキなどの地域からは地味に遠い距離なのが辛いところ。
しかも日を分けて2回、1日目はビザ延長のための書類書き、数日あけた2日目はビザカードの受取のためにセンターに行かなければならず、待ち時間も相当に長い・・・。ビザ更新のあとに予定は入れないほうがいいです。
他にもブログなどで書いている方がいらっしゃいますが、忍耐力の試される2日間でした。

持ち物　※23年9月更新※

• パスポート原本

• パスポートサイズの顔写真

• パスポートの顔写真ページのコピー (手続き費用をクレジット払いしたければ、計2枚用意)

• ビザのページを写したコピー（同上）

• 更新費用2090LE （※24年3月時点）。1日目に支払う。1日目：1170LE、2日目：780LE（現金が望ましい、今後変更の可能性あり）

• ビザ更新費用分をドルまたはユーロから両替したことを示す証明書　※23年9月以降必要になりました。両替所や銀行で両替した際に貰う領収書が必須になります。

• 【念の為】滞在している賃貸又はホテル等の住所（アラビア語で書けるようにメモまたは宿泊先の予約票・領収書等を持参）　

コピーはアバスィーヤ駅周辺の文房具屋（"Maktaba〇〇"という看板）で出来ます。
駅前にある店では1枚につき1LE（22年10月末時点で6円くらい）でコピーできました。
役所内にもコピーできる場所が何箇所かありました。
こちらは1枚につき5LE 2LEのようです。
また、センターの2階（日本でいう3階部分）にもコピーと顔写真の撮影・印刷ができるところがあります。
今回私はそこの証明写真機を利用してみました。5枚で70LEでした。
おそらく、街中の写真屋を利用した方が安くなると思います。

ビザ延長のTips

• できるだけ朝早い時間帯にセンターに行くこと。
  少しでも混雑＆待ち時間をマシにするためです。受付は12時には終了してしまいます。

• センター近辺にはATMが無いので、現金を手元に用意する場合は滞在場所周辺などであらかじめおろしておくとよい。

• 手続き用書類の名前欄・滞在住所欄はできればアラビア語で書けるとよい。もちろん、英語で書くこともできます。　
  ただ、センターの職員はかなり機嫌が悪そう＆仕事量が多そうなので、余計な手間を省いてもらうという意味でもアラビア語だと親切かもしれません。

1日目

ゆるーーい保安検査を受け、女性用と男性用で別れたドアからそれぞれ建物に入ります。観光ビザ延長の受付フロアは2階（日本でいう3階）。
まず、4番の窓口でビザの更新に来たことを伝え、外貨の両替証明書を渡します。これがないと手続きをさせてもらえません。
受付番号と申請書類を受け取り、必要事項を記入しながら、番号が呼ばれるまでひたすら待ちます。
電光掲示板とアナウンス（英語・アラビア語）があるので、呼ばれてもわからないということはなさそうです。

私の場合は9時半ごろに受付し、番号が呼ばれるまで1時間半ほどかかりました。
呼ばれた受付窓口でパスポートや書類を提出して簡単な質問などを受けた後、同じフロアにある会計窓口で申請料金を支払い、そのレシートを持ってくるよう言われます。
支払いまで済ませ、レシートを再度窓口に持って行ったら1日目の作業は終了。
新しいビザの受取までは最短で２日ということもあるようですが、私は1週間後と言われました。
週末前の木曜日だったからかもしれません。

2日目

１週間後、再びゆるーーーい保安検査を受け、前回と同じフロアに向かいます。
午前中のうちに行かないと受付が閉まってしまうので、10時ごろに来庁しました。
今度は3Fの窓口でビザの受取に来たことを伝え、再び受付番号をもらいます。
自分の番号が呼ばれたら、窓口でパスポートを預け、何時に受け取りに戻れば良いのかを聞きます。
今回はビザの受取は15時以降と言われたので、一旦建物の外に出ることに。
ビザの更新にガッツリ時間を取られる1日になりそうです。

アッバースィーヤ駅の周辺まで戻ればその道すがらに食堂や屋台、レストランがあります。私は少し離れたマクドナルドで時間を潰すことにしました。

チキンフィレサンド。日本のマクドにはないタイプのコッペパンみたいなバンズ。味付けは日本のと変わらない感じ。ポテトの塩味は薄め。

高架橋下の花壇に住んでいる野良犬の親子。そんなに無防備で大丈夫??というくらいリラックスして寝ている。

その後、15時前に戻って自分の番号が呼ばれるのを待ちます。呼び出しは番号順というわけではないらしく、ランダムに呼び出されるのでいつ自分の順番がくるのかが分からない……忍耐力が試されるときが来ました。
1時間経ち、2時間経ち、周りで待つ人々が徐々に減ってきて3時間が経とうとしたとき、ようやく私の順番が！
引き渡しのときに更新費用の領収書を確認され、料金を支払ったと再度確認されたあとにビザを受け取ります。
私は半年分の延長で申請したのですが、勝手に延長期間を短縮されることもなく、申請通りに手続きが通りました。
聞くところによると、半年で申請したのに3ヶ月分の延長しかできなかったということもざらにあるようなので、受付してくれる係員の気分によるのかもしれません。
更新されたビザは顔写真が入った名刺サイズのプラスチックカードで、身分証明書にもなります。私がよく行く国立図書館（ダール・アル＝クトゥブ）では、このカードを預けると入館・本の閲覧ができます。

結局、２日間ともがっつり１日時間を取られる手続きでした。空の窓口がいっぱいあるんだから、もっと係員を増やしたらスムーズになるんじゃないかなーと思ったり思わなかったり…。以上、エジプトでの観光ビザ更新奮闘記でした。