いつかまた会えたら。

中学生の頃、同じ学校にやまっちょくんという友人がいた。

やまっちょくんとは結果的に一度も同じクラスにならなかったんだけど、
行っていた塾が同じクラス（いちばんアホクラス）だったので塾の時間とその前後に少し会話する程度の仲だった。

ある日の塾の帰り、近所のパンとかお菓子とか売ってる店で何か買おうとふたりで入った。
やまっちょくんはお腹が空いていたらしくサンドウィッチを買った。
僕はいちごみるく飴を買おうとしたらやまっちょくんにホールズにしろと言われた。
スースー系が好きじゃなかった僕はいやいちごみるくにするよとレジに行こうとしたら
やまっちょくんも引き下がらずガキじゃねーんだからホールズにしろと言った。
そういう問題じゃなくてスースー系が好きじゃないんだよと言ったんだけど
絶対ホールズの方がいいってとレジまで行かせてくれない。
なんか分からないけど押しに負けてホールズを買って店の外で食べたら案の定まずい。
残りを食べることはないだろうなと思いやまっちょくんに10円引きでいいから買い取ってくれと言ったらいやだと。
でもサンドウィッチひと切れとなら交換しても良いと。でも僕はお腹が空いていない。
さてはやまっちょくんはホールズを買わせて1個くらいもらおうって魂胆だなと思ったんだけど
結局サンドウィッチを食べ終わったらホールズについては何も言及せずに帰ってしまった。

いま思い返してもあれはなんだったんだろ？
いつかやまっちょくんと再会できることがあったら聞いてみたいと思う。
覚えてねーか。