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私はもうくよくよするのはやめた

どうして友人や家族のように、働けないのだろう。家にずっといるのに、家のこともろくにしないで寝てばかりいるのだろう。

休職して1か月ちょっと経った後、私の心はずっと沈んでいた。

頭が痛くて、体もだるい。食欲もない。せっかく良くなってきたと思っていたのに。久しぶりに心療内科を受診。先生に現状を報告したところあっさり休職の延長が決まった。

そっと見守ってくれていた家族からも、月日が経つごとに不満の声が。自分を変えたかった。

何かきっかけがあったわけではない。

ふと、以前の自分に比べて出来るようになったことを考えるようになった。

私には小さい頃、アニメに出てきたキャラクターに理想的ななりたい姿があった。例えば、美女と野獣のベルのように、本をたくさん読む知的な女性になりたかった。天空の城のラピュタのシータのように、冷蔵庫にあるものでおいしい料理がぱっと作れるようになりたかった。

社会人になりたての頃に比べて今の自分はどうだろう。

米すら満足に炊けなかった私が、週1で家族の為に夕食作りをしている。本を読む楽しさを思い出し、図書館に通って本を毎日めくっている。

休職して、社会のレールからはずれてしまった私は、社会不適合者だと思っていた。そして、とにかく休んでいて家に居るのに、何もしない自分が嫌だった。自分が理想としている大人とはどんどんかけ離れていく。

でも、少しでも近づいている部分を見つけた。ちょっとだけ嬉しかった。

この日から、1日の出来たことを書くポジティブ日記を書き始めた。

日によって心に波はあるが、考えも少しずつポジティブになった。

まず、家事をお手伝いと考えていた自分の甘ったれた気持ちとお別れし、役割と考えるようになった。すると家事も積極的に取り組むように成長した。特に夕食作りは、頑張りたい。週5日、毎日料理を作っていたら家族に料理長と言われるようになった。料理を作ることの楽しさを、作り続ける習慣から感じることが出来るようになってきた。

休職も長い人生の中のお休み期間。自分の人生を今一度考える時と思うようになった。そして、スキルアップする期間と捉えられるようになった。そうなると自然と資格の勉強に身が入った。

とにかく出来ないことにくよくよするのではなく、出来るようになったことを考える。

小さい努力や習慣を積み重ねて、いつか理想となる大人の自分に近付けるようになりたい。

私はもうくよくよするのはやめた。

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