「抜け目のない未亡人」三谷幸喜作 2014-07-09

2014-07-09
すっごく楽しみにしていた三谷幸喜さんの舞台です!
しかも大竹しのぶさんが主演!
大竹しのぶさんと戸田恵子さんは大好きな役者さんですので、大竹さんも三谷さん作品に関わるとは嬉しいです。

大竹さんの魅力をこれでもかと引き出した表情たっぷりの役柄と、「元映画女優」という役どころでその芸幅を惜しみなく披露してくれました。

そして久しぶりに八嶋智人さんの姿も。
進行キャラとしての八嶋さんは本当にコミカルで間もよくてこちらの気持ちを代弁するような鋭いツッコミも楽しくて…♪

段田安則さん(イタリア)、中川晃教さん(イギリス)、岡本健一さん(フランス)、高橋克実さん(スペイン)、みなさん各国の映画監督という設定でお国柄が出ていて、それぞれのアプローチが個性的でした。(段田さんはイタリアのイメージよりも堅実な方でしたが)

三谷作品ではいつもインパクトあるキャラの浅野和之さんのおじいちゃんも素敵でしたww

コメディってひとくくりに言っても、言葉上は面白いこと言ってない。
別に時事的なネタとかも言ってないし、普通によくある会話のやりとりや動作なのに、すごく笑える。
三谷さんが出演者の技量を信頼した上で、出演者が全力で応えてるんだなあというのが見えてすごく素敵なのです。
あて書きとはいえ、いままで知らなかった魅力も感じたうえで、出演者全員がいつも活き活きと見えるのです♪

ただ、毎回中盤まではすごく楽しいのですが、ラストの終息に向けてが少し尻すぼみのような気もするのです…。
これは割りとどの作品でも感じるのですが…
でも、もしかしたらその終息感がすこし物悲しさを感じて舞台の余韻にしてくれてるのかもしれません。

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