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マネタイズが下手すぎる

私人生の多くを平成に過ごしたにもかかわらず、ドラマ『不適切にもほどがある!』を見ていて、阿部サダヲ演じる昭和の熱血体育教師、地獄の小川のセリフ「働き方改革ってなんだよ!働き方に我武者羅馬車馬以外に何があんだよ!」にビクッとしてしまった。自分のことだと思ったから。

しかも私、組織人ではないので自分で勝手に我武者羅にして自分で勝手に馬車馬になってる変な人だ。よく泡吹いて倒れるし。脱水起こした馬だ。午年なだけに。効率の悪さに最近特にびっくりする。

決して、私のポテンシャル的に技能や能力的にかなり努力が必要とか、不器用だとか言うわけではない。

語学力もあるし
PCスキルもあるし
事務処理能力もあるし
飽き性なわけでもないし
むしろ業務は完遂したい方だし
言語読解能力も悪くないだろうし
コミュニケーション能力もあると思う。

それが、なぜ定職につけずにフラフラと自営と称しながら貧乏暮らしで日々の生活にも困っているかと言うと、以下の欲求を手段ではなく目的に据えてしまっているから。

より良くできないかしら、
より楽しくできないかしら、
より広く認知されないかしら、
より精度を上げられないかしら、
より満足度を上げられないかしら、
より意欲や好奇心を高められるかしら、
より多くフィードバック出来るようにしたい。

残念ながら私には効率が結果を導くとか、価値を賃金に置き換えて思考する、と言うトレーニングが著しく欠けている。その結果が我武者羅であり、馬車馬なのだ。

これは非常に良くないことで、そもそも体壊してるし、悪しき前例として後輩に同じ業務量を強いてしまうし、業界の値崩れを起こさせるし、何より自分に残るものが「犠牲」になりがち。
目指してる方向は良いのに。だから「頑張る」どまりになってしまって結果がついてこない。

結局、貧乏暇なし体調不良がずーっと続く。今までの私はここで更に卑屈だった。「こんなに頑張ってるのに」ってやつだ。今なら言える。うっざー。

腹を据えるしかないのだ。私は金を稼ぐのが苦手だし下手だ。持ってる技術や技能を全部使ってちょっぴりしか稼げない。まずは認めるところから。

焦って「改善しなきゃ」って卑屈に反省してたけど、まずは自分のそんなところを受け止めてあげなくちゃね。
私は自分の持ってる技能を役立てることが嬉しいのだ。そもそも、それでお金を稼ごうと思って身に着けた技能じゃない。

グッズを作りたい人にデザインしてあげたり
困ってる海外出身の方の問題を解決してあげたり
友人の展覧会の展示をより良くブラッシュアップしたり
昔の教え子の作品展示のキャプションを英訳してあげたり
素敵な店で素敵な歌手のライブをコーディネートしてみたり
意欲と行動力がある人の資料を用意してプレゼンをしてあげたり
大好きな人の意外な一面をたくさんの人に気づいてほしくて掘り起こしたり

そんなことのために自分の能力を使いたいと思って自然と身についたスキルばかりだった。思い出した。大切に使おう。その方が私が嬉しいから。

お金の稼ぎ方は…また別の問題として取り組まなきゃね。



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