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【Vol.8】先輩の声×武器を魅せろ!

こんにちは
DRAW A LOT College です!


STAGE2に突入した我らDRAW A LOT College。
今回はその様子をお伝えします。
※前回の記事はこちら

スケジュールでいうと、今はココ↓です。

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STAGE1と同様に、

①プロのエピソードを吸収

②それを活かしてコンペを勝ち抜く!

という構図で進行します。
頑張れ! カレッジ生たち!

Input#2
『自分の武器を知ること・知らせること・使うこと』


自らの「武器を活かし」て、「仕事を掴む」ために必要なことをカレッジ生たちに伝えてもらうべく、二人の講師をお招きしました!

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福田愛子http://www.aikofukuda.com/

ブリッジウォーター州立大学芸術学部グラフィックデザイン学科卒業。2014年よりイラストレーターとしての活動を本格化。懐かしさやタイムレスな美への価値観を根底に据えながら、イラストとARなどのテクノロジーを融合させることで、既成概念にとらわれない表現を追求している。主な仕事に、「VOGUE HOLIDAY」キービジュアル、資生堂マジョリカマジョルカ「MAJOLIPIA」など。現在は東京を拠点に国内外で活動し、2019年には日本人で初めての「Adobe Creative Residency プログラム」に選出された。


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カミガキヒロフミhttp://ic4design.com/

2006年 広島で有限会社IC4DESIGN設立。『The New York Times Magazine』のカバーイラストをきっかけに、日本だけでなく海外でも活動を開始。人気絵本『迷路探偵ピエール』シリーズは現在30ヶ国以上で出版されている。国連UN Women公式ポスターでカンヌライオンズ2017銅賞獲得など受賞歴多数。


お二方とも、「武器を活かし」て大きな「仕事を掴」んでいらっしゃる大先輩です。

カレッジ生たちは先輩方のお話からなにを吸収するのか……?
以下から、当日のレポートです!


福田愛子さんパート

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はじめは福田愛子さん!
会社員からイラストレーターへと転職し、
大活躍している先輩です。


福田さんは会社員として
・グラフィックデザイナー
・IT系アートディレクター
を経験したあと、どうしても諦めきれない
「ファッションイラストレーター」という夢を目指して会社を辞めます。


無職となった福田さん。

「挑戦するのは1年だけ!
という期限つきで夢への活動を始めます。


会社を辞める一ヶ月前、
憧れの雑誌のトークイベントで
「もし(私たちと一緒に)働きたいという気があるのだったら行動に移さないとだめだ」
と、登壇していた雑誌関係者の方に厳しく言い放たれてしまった福田さん。

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そして、心に火がつきました。

ここから福田さんの一途・全力アタックが始まるのです。


まず、福田さんが仕事を辞める前に準備したものはこちら。

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上下二つは「期限を決めてその間とにかく全力で活動する」ため。
真ん中は「どのような仕事で自分が関わっていけるか」を考えるためだそう。


続いて、「最初のお仕事をゲットするまでにやったこと」。

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とにかくアピール!
人脈作りと営業です。
しっかりと準備をしてから営業に臨みます。

その準備をするにあたって、まず考えたいのは「自分のゴール」です。

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自分のゴールが決まったら、アピールする具体的な手段を作りましょう。
それが、ポートフォリオサイトです!


ポートフォリオサイト作りで大切にしたい福田さん流ポイントは、こちら。

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自分の武器をしっかりアピールするのはもちろん、サイト自体の動作性見やすさも大切だと語る福田さん。
特にスマホ対応にするのはマストだそう。レスポンシブデザインを意識することが大切ですね。

実際に現場で活躍しているプロからだからこそ聞ける、実践的なアドバイスです。


そして、福田さんのお話で特に特徴的だったもう一つのアピール方法。

それはBOOK型の作品集です!

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福田さんは、いつもこのBOOK型の作品集(ポートフォリオブック)を持ち歩いていたそう。
ときにはポートフォリオブックがきっかけで、関係者の間で話題の種にしてもらえることもあったとか。
福田さんのイラストレーターとしての初めての仕事が決まったのも、このブックがきっかけだったそうです。

ポートフォリオブック、とにかく作っておいて損はないですね!


そして、今度はSNS
福田さんはBehanceを利用して自己アピールに加え、制作過程のシェア他クリエイターとの交流を行っています。

特に、制作過程のシェアは海外のクリエイター向けの取り組みで、彼らはここをよく見ているそう。
海外で仕事をしたい方は、絶対に参考にしたいポイントです!

SNSは、実際にお仕事に繋がっていきます。
福田さんも、SNSから海外雑誌やアートブックのお仕事などを獲得することが多いそうです。

実体験に基づく貴重なアドバイスをたくさん頂いて、福田さんパートは終了。

なりたい自分になるため全力アタックする熱さ
そして、よりよい方法を分析し選択する冷静さを併せ持つ福田さん。
格好よいです……!!


カミガキヒロフミさんパート

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続いては、カミガキヒロフミさん!
「いつかイラストレーターになりたい」と思い続け、42歳でブレイク


広島でグラフィックデザイナーとして独立し、活動していたカミガキさん。
しかし、「イラストレーターになりたい」という夢をずっと持ち続けていました。

このまま、ローカルのクリエイターで終わりたくない。


そこでニューヨークに営業をかけます。


世界を舞台に戦っていく上で、カミガキさんが考えた「自分の武器」はこうです。

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カミガキさんは海外で大きな仕事をいくつかこなすも、広島在住のため、自分の世界が大きく変わったという実感は得られませんでした。

しかし、世界の有名クリエイターたちと仕事をする中で、カミガキさんは新たな発見をします。
それは、

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売れているクリエイターは、それだけ努力しているという事実。
この気づきが、自分の世界を大きく変えるきっかけとなりました。


無名なクリエイターはコンペに応募したり、営業したりしなくてはならない。
有名になれば、悠々自適で遊んで暮らせる。

そんな今までの認識は、だったのです。

積極的にアピールすることの大切さに気づいたカミガキさんは、ポートフォリオサイト作りに注力します。
そこで活用したのが、Behance。

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カミガキさんはBehance内で「Future(フューチャー)」され、多くの人の目に作品を届けることができました。
Behanceを利用する上で、「Future」は是非とも狙いたいところです。

カミガキさんの語る、「Future」の狙い方について大切なことは

・作品例、制作の見どころや過程、動画などを入れてボリュームを出すこと
・1ページの見ごたえを大切にすること
・「Future」された作品をたくさん見ること


特に最近は「動画」がマストになりつつあるそうです。
魅力的なページを作って、目指せ「Future」!

最後に、営業についてのアドバイスも下さりました。

「自分が好きな(スタイルの)人に対して相談や売り込みをしよう」
なぜならその相手は、自分の絵を好んでくれる確率がとても高いからです。
自分と似た好みである確率が高いので、比較的お仕事に繋がりやすいのだそう。
これも貴重な、生きた情報です!

他では聞けないようなノウハウをたくさん伺って、カミガキさんパートも終了。

絵を好きでい続けるパワー
夢を持ち続けるパワー
常に動き続けるパワー
カミガキさん、とってもパワフルです!!


質疑応答タイム

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講師のお二方が、カレッジ生へ直接アンサーやアドバイスを下さりました。
イラストレーターに至るまでのプロセスが異なるお二方。
各々方の実体験を踏まえたアドバイスは必聴!

Q.1
海外のコンペに出したいが、どうアンテナを貼ればよいのかがわからない。

A.1
カミガキさん
最初はネットで「アメリカ イラスト コンペ」で検索する。そうすればなにかしら出てくる。
エントリー費や過去の作品などをチェックし、自分にとって有益かどうかを判断しよう。
有名なところでいうと「American Illustration」や「Society of illustrators」「3x3 International Illustration Show」など。

福田さん
目的意識を持つ。どの国で仕事をしたいのか、など自分の活動領域を考えて応募するコンペを選ぶ。
必ずしもイラストのアワードである必要もない。自分のゴールに繋がる機会を選ぼう。


Q.2
明確な目的がないまま、色々とやってきて「すべて中途半端」な現状。
どういうクリエイターになっていけば仕事が貰えるのか。

A.2
福田さん

自分にとって興味のないものと関わり続けるのは苦痛。しんどいし、興味がない分野ではそれの善し悪しもよくわからない。
自分が純粋に好きな分野があると思う。自分の好きなモチーフを描くことが近道。

カミガキさん
中途半端なままだと、プロとしては当然食っていけない。
ならばそれらを全部、やりきってしまえばよい。
全部取り込んで、自分のアートを作ればなんの問題もない。
ただ、どれだけ情熱を傾けられるか。
それが、これからの人生に関わってくると思う。


Q.3
(イラストの)専門学校に通うか迷っている。経歴の違いで対企業で目に留まる確率に違いはあるのか。

A.3
カミガキさん

学校に行っている/行っていないはまったく気にしていない。
大切なのは「よいものかどうか」。
そして、問題は「よいものができているかどうかの判断」をフリーランスの状態でできるか。
書く力も大切だが、見る力も大切。
見る力がないと、自分のレベルがわからない。
逆に見る力があれば、よいと思うレベルまで時間をかけてでも到達することができる。
クオリティがある程度まで達していれば、プロとして仕事をしたほうが得るものは多い。
ベーシックを学ぶために学校はある。見る力もつきやすい。それが必要だと思う人は行けばよい。

福田さん
学校は関係ない。
学校やデッサン教室に通うのは、自分の安心のためだと思う。
自分の努力の称号を貰える程度で、実社会ではあまり必要ないと体感している。
営業はたしかに大変。
でも、自分のイラストを直に見てもらえる貴重な機会。
今からでも空いた時間にどんどん営業を開始してよいと思う。
ただ、フリーランスではなく、会社員且つイラストレーターという道もある。
そういうところから始めてみてもよいのでは?


プロとして現場で活躍中のお二方だから言える、非常にリアルな回答でした。
カレッジ生たちの糧となったこと間違いなしです!



Behanceとは?

お二方のお話の中にたびたび登場した「Behance(ビハンス)」。
世界中で利用されているクリエイター向けSNSですが、もしかしたらまだご存知ない方がいるかもしれません。
そんな方のために軽い説明です。

Behance(ビハンス)
Adobeが運営する、世界中のクリエイターが自身の作品を公開しているSNS。手軽にポートフォリオサイトを作ることができ、世界中のクリエイターと交流することもできる。
世界中の求人情報も集まるので、非常に仕事に繋がりやすい。

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※なにを隠そう、今回のInput#2はAdobeさん全面協力!
ありがとうございます!


つまり、Behanceを利用すれば
世界中の人に自分の作品を見てもらえるということ!

そして、ここでいかに自分の武器を魅力的にアピールできるかがお仕事を掴むことに直結するということです。

しかし、ポートフォリオ作りはそこが一番難しいとも言えます。
そこで、カレッジ生たちに課せられたミッション!

自分のBehanceをブラッシュアップせよ!!!

今回のインプットを踏まえて、
より魅力的なポートフォリオサイトとなるように自身のBehanceを練り直すことが課題となりました。

そして、そのBehance改
講師のお二方にレビューしていただくことも決定!

自分のポートフォリオサイトをプロの目で見てもらい、リアクションが貰える。
またも貴重な機会がカレッジ生に与えられました。

さらに!
カレッジ生たちに与えられたのはこれだけではありません。

なんと!
★                 ★
 Adobe Creative Cloud ライセンス
 半年分をクリスマスプレゼント!!!

★                 ★


努力を続けるカレッジ生のために、Adobeさんから素敵なクリスマスプレゼントが贈られました。
まさに、Adobeさん全面協力! ありがとうございます!



武器を磨き始めたカレッジ生たち。
どんなBehanceを作ってくれるのでしょうか。

次回はカミガキさん&福田さんによる、カレッジ生たちへのBehanceレビュー会レポをお届けします!
こちらはライブ配信もあり、どなたでもご覧いただけますので要注目。
お楽しみに!


By. DRAW A LOT College

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