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自然治癒力を高める

未病といえば養命酒。
未病とは、発病には至らないものの軽い症状がある状態のこと。
五臓六腑がつながっているという考えが根本にあり、軽いうちに異常を見つけて病気を予防するという考え方。
「調子が悪いな」と持ったらすぐに病を予防する策を施す必要があるってこと。
そう。養命酒のような薬酒を飲んだり、規則正しい生活をしたり滋養強壮によい食事をしたり。
「病気になってしまってからそれを治すよりも、病気になりにくい心身をつくることで病気を予防し、健康を維持する」予防医学の重要性が再認識されている昨今。
常日頃、病に対して強い体を作りたい。
本来、人には自然治癒力というすばらしい能力が備わっているのだから。

1942年生まれのアンドリュー・ワイル博士。
ハーバード大学医学部を卒業し、世界中の伝統医学を学び代替医学や予防医学、薬用植物、自然治癒論の研究の第一人者として有名なアメリカの医学博士。ベストセラーとなっている著書もたくさんある。

博士は、「健康とは人間を構成する要素が程よい秩序を保ちバランスのとれた全体をなすことである。」と言ってる。健康は静止した状態にとどまるのではなく、相対的に健康な状態と病的な状態を交互に繰り返している。そして、このバランスが大幅に崩れた状態が病気である。バランスが崩れてしまった状態を元に戻そうとするのが治癒反応で、これは本来生体に備わっている力。自然治癒力とよばれる。 

「自然治癒力」を阻害する8つの要因。
①エネルギー不足 
→ 誤った食生活 消化障害 浅い呼吸が原因 
エネルギーの過剰使用(ストレス 休息睡眠不足 カフェイン過多) 
エネルギーを産出するには糖と酸素が必要。
②循環不足
→健康的な食生活 適度な運動 で血液循環を良くする
③浅い呼吸
→代謝を下げる 脳神経系の働きにも悪い影響がある
意識的に深く呼吸をする
④防衛障害
→免疫力のこと。免疫力を弱らせるものは①持続的または強力な感染②特定の物質やエネルギーによる害作用③不健康な精神状態。それぞれ身を守る正しい方法があるので実践する。
⑤有害物質
→有害物質(農薬や添加物など)有害エネルギー(電磁波など)による汚染。有害物質を避けるとともに、入ってきた有害物質を体が排除するのを助ける必要がある。現代社会での健康への大きな脅威のひとつ
⑥老化
→老齢期においても免疫活賦作用のある食品を摂取したり、健康年齢を長く保つ努力をすることが必要。
⑦心理的要因 ⑧精神的要因
→博士曰く、「人間の治癒システムを動かす鍵は心が握ってる」心が免疫力を抑制したり、自律神経のバランスを狂わせることもある。心の状態を自分で把握し、安らかに保つ努力が必要。適切な食事 睡眠 運動は心の平安につながる。

心と体は密接。体の不調を治すためには心も健康である必要があるし、逆も然り。体が具合悪いと心の具合も悪くなってしまう。
まさに「健全な精神は健全な肉体に宿る」
あ。けど、このことわざ、もともとの意味とは違うらしい。
ローマの詩人ユベナリスの『風刺詩集』には「大欲を抱かず、健康な身体に健全な精神が宿るようように祈らなければならない」とある。
賢明な人間が神に願うのは、健全な精神と健全な肉体、この2つさえあれば、それだけで満足するべきである」って意味だそう。せめて健全な精神と肉体さえあれば、それ以上高望みするなよ。ってこと。
意味変わってるやん。けどまぁほんとにそれ。
健全な精神と健全な肉体こそ望み。
そのためにできることはしましょうね。心がけましょう。ってこと。


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