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君のことを守りたい~

3月27日に開催された第94回米アカデミー賞発表・授賞式
スター達みんなすっかりマスクもしてなくて華やか。
ひたすらティモシーサラメがイケ散らかしてた。シャツは着てないし、ポーズはかわいいし、どうしたのか。あの人。そして、クリステンはCHANELの超ミニショートパンツのスーツがびっくりかっこいい。ハイヒールをすぐ脱いでペタンコの靴に履き替えてたのもキュートだった。そしてもちろん西島さんも素敵だった。「ドライブマイカー」の国際長編映画賞受賞もほんとよかった。

そんな素敵なアカデミー賞だけど、最大の話題はウィル・スミスだったと思う。授賞式でプレゼンターのクリス・ロックが、脱毛症を煩う妻のジェイダ・ピンケット・スミスさんの頭髪をからかうジョークを発したことに
立腹しステージに上がって平手打ちした。
4月1日、スミス氏は米映画芸術科学アカデミーの会員を辞任した。

日本では暴力は悪いけど、気持ちはわかる。家族を侮辱されたんだからウィル・スミスがビンタしたのも理解できると比較的好意的、同情的な反応が多かった。
私も実はそう思ったので、アカデミー会員辞任とかすごい厳しいなぁと思ったのだけど、
アメリカでの反応は全然違うらしい。
アメリカでは「手を出したウィル・スミスが完全に悪い」という声が多い。
「許される暴力」という発想はない。
そして、一般人が相手ならクリス・ロックの発言は絶対にダメ。
でもウィル・スミス夫妻は絶対的なセレブの人気者。しかもアカデミー賞での発言なら、普通はジョークでおしまい。スタンダップコメディとしてとらえてもよかった。という意見もある様子。
今回の件はもちろん笑えないジョーク。ウィルがグッと堪えて暴力ではなく言葉でやり返していたら男っぷりが格段にあがったのに。ってな感じらしい。
そして、すごく興味深かったのが、オンラインサロンのコラムに書いてあったこの説明。
~奥さんのことをからかわれて、旦那がでしゃばって「公共の場で平手打ち」が「ヘン」なのです。奥さんは1人の自立した人間なのに、旦那が出てくのがアメリカでは「違和感」なのです。で、あるまじき「暴力行為」これでアウトです~   
~日本では奥さんは「守るべき存在」という認識があるので、今回のウィルスミスはなんとなくok貰いました。~
とのこと。なるほど!!!!腹落ち。

日本では「君を守りたい」というメッセージにキュンとするおなごが多いように思う。フミヤも歌ってるしね。 
♪ きみのことをーまもりたい そのえがおをーまもりたいーって
少女漫画の主人公も守られキャラばっかりやし。
一昔前なんかもやけど。
宮川匡代さんの描く主人公なんか
のきなみ小さくて泣き虫で頑張り屋さんで健気でかわいい。そんでちょっとかわいそうな事情とかがある。
けど、
いったい守るってなんぞや。女子は守られなあかんのか。
そう考えると謎。
ベースに男尊女卑思想がある気もする。
そしてそこに疑問を持ってなかった自分がいる。

ってな訳で、
あたり前だと思っている価値観をアップデートすることが必要だし大切だとつくづく思った出来事でした。

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