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2024/06/28  日経新聞 朝刊 個人的厳選3トピックス

[1面] 高卒採用、27年ぶり大卒上回る伸び ヤマトは5割増
来年度計画 現場勤務、人手不足に備え

高卒人材の需要が増加し、企業が採用計画を拡大している。高卒者に対する期待は高まり、採用計画数は増加傾向にある。高卒採用の拡大は一過性ではなく、争奪戦が激しくなる可能性がある。採用人気の高まりにより、高卒者の賃金も上昇している。現場作業を伴う職種の労働者不足が背景にあり、高卒人材の採用への関心が広がっている。建設業やサービス業などでの高卒者の需要が高まり、人工知能やロボットに代替できない職種では特に人手不足が深刻化している。

個人投資、NISAで弾み 証券10社、新規224万口座 外貨資産シフトが一段の円安要因

新NISAの導入により個人投資が活況を呈しており、証券会社10社のNISA口座の新規開設数は5月末までに224万件に達し、海外株式型の投資信託を中心に個人マネーの流入が増加している。個人の円換算の金融資産残高が増加している中、海外資産へのシフトが円安を加速させる可能性もある。日本の個人金融資産は約2200兆円で、株式や投資信託の保有額が増加しており、為替相場に影響を及ぼす。新NISAにより投資家の裾野が広がり、NISA口座の新規開設数と買い付け額が増加している。外貨建て資産への投資が増加しており、円安傾向が強まっている状況がある。個人の資産運用から生じる円売りが続く限り、円安傾向は持続する可能性がある。現在、家計の現預金が金融資産全体の半分以上を占めており、インフレを考慮すると実質的な価値が減少している。このような状況下で、「貯蓄から投資へ」の流れが今後さらに進む可能性がある。

伊藤忠とバフェット氏「協業」 アジアで衣料ブランド

伊藤忠商事の鉢村剛最高財務責任者(CFO)は、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイとの初めての協業を発表。バークシャーはアジアでの衣料ブランド「FRUIT OF THE LOOM」のマスターライセンス権を伊藤忠に取得。伊藤忠はアジア展開の経験を活かし、5年後に年200億円の売上目標を掲げている。バークシャーは日本の大手商社5社の大株主であり、2020年8月に各社の株式の5%を取得し、23年4月にはバフェット氏が来日して面会。伊藤忠は25年3月期の連結純利益を前期比10%増の8800億円に計画し、成長投資に1兆円を振り向ける方針。また、伊藤忠は中古車最大手だった旧BMの事業をジェイ・ウィル・パートナーズと共同で買収し、新会社ウィーカーズを設立。将来的にはウィーカーズを黒字転換させ、100%の保有比率を目指している。

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