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2024/7/2  日経新聞 朝刊 個人的厳選4トピックス

[1面] 風力特許の競争力、中国1位
再生エネ、技術急成長 米欧は産業保護に動く

中国が風力発電機の特許競争力で2023年に初めて首位に立った。デンマークのベスタスを抜いて逆転し、技術力を高めた中国勢は世界シェアの6割を占める見込みで、米欧は脱炭素関連産業保護に着手している。風力発電機は風力で発電し、洋上での設置が進む。国際エネルギー機関によると、風力発電の割合は2030年までに15%に拡大する見込み。中国は特許出願数でトップに立ち、技術力向上に貢献している。中国は大型化に注力し、世界最大の風車を開発する計画で、市場も拡大している。日本は国内調達比率を高める目標を掲げており、産業育成が課題となっている。

新NISA 個人マネー覚醒1 預金よりエヌビディア株

三菱UFJアセットマネジメントのチーフマネジャーが新しいNISA制度導入時に注文ミスの問い合わせを受ける。人気ファンド「オルカン」はeMAXIS Slim 全世界株式で、低コストが魅力でNISAランキング1位。日本の家計が株式などのリスク資産にシフトする。米国の金融資産が増加し、株式市場が成長をけん引。個人の資産運用の重要性が高まり、投資に年齢制限はない。NEC勤務の松尾氏が資産形成方針を転換し、米社債を購入。個人マネーの投資志向が重要視される中、資産形成の重要性が強調されている。新NISA導入後の資産運用の現場が試行錯誤を続けている。

4~6月(上) 米株市場、大型株が寡占
時価総額上位10%で7割超 投資家ら変調を警戒

ハイテク株などの大型銘柄が株式相場をけん引し、世界の株式相場は2024年4~6月に最高値を更新したが、値上がりよりも値下がりした銘柄が多かった。米国では時価総額上位10%の銘柄が市場全体の7割超を占め、寡占化が進む中、投資家の警戒感が高まっている。株指数の動きを反映するMSCI全世界株指数は高水準を維持する一方、米長期金利の高止まりやFRBの利下げ開始時期の不透明感が重しとなっている。主要指数は構成銘柄の値動きに影響され、エヌビディアなど一部の大型銘柄の好調が指数を引き上げているが、投資家の脆弱性が増す中、相場の変調を警戒する声が広がっている。物色のテーマは生成AIや肥満症治療薬に絞られ、米国大型株は不況に対して強い業績を維持している一方、相場の行方に不透明感が漂う中、投資家は警戒心を強めている。

ハイデ日高、営業益7%増 
3~5月単独、夜間需要取り込む IT活用で人件費抑制

2024年3~5月期のハイデイ日高の単独営業利益は前年同期比7%増の13億円前後で、19年同期を上回る成績を収めた。売上高は約130億円で、前年同期比約10%増加しており、営業時間の延長やタブレット式注文端末導入による人件費の抑制が貢献。特に既存店の売上高が11.4%増加し、夜間営業拡大が功を奏した。また、高単価商品の販売増や効率化により利益率が向上。25年2月期通期の売上高は520億円、営業利益は52億円を目指し、価格値上げやメニュー改定を実施。株価は上昇基調で、市場予想を上回る営業利益を期待されている。価格値上げの浸透や実質賃金のマイナスが課題となっている。

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