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2024/07/15 日経新聞 朝刊 個人的厳選4トピックス

[1面] トランプ氏、演説中に撃たれ負傷 
当局「暗殺未遂」
20歳容疑者を射殺 聴衆1人死亡

トランプ前大統領がペンシルベニア州で演説中に銃撃を受け、容疑者が20歳の男と特定された。トランプ氏は右耳を負傷したが、命に別状はない。事件は暗殺未遂としてFBIが捜査中で、選挙戦に影響を及ぼす可能性がある。トランプ氏は事件後SNSで状況を報告し、広報担当は元気であることを説明した。演説会場のバトラーは重要な激戦州で、共和党と民主党の争いが続いている。

フラワー市場から見る景気
若者・ホテル消費がけん引

花卉(かき:植物のこと)の相場が上昇しており、需要の回復やコロナ禍の影響について大田花きの磯村信夫社長が語っている。花卉相場は異例の高値が続き、暖冬による開花の早まりや需要の増加が影響しているが、特に卒業や送別会などの需要が一巡すると価格は落ち着いている。また、ホテルやレストラン、ブランド品の需要が復活し高価格帯商品に対する需要が増加している。結婚式や葬式の様式も変化し、在宅時間の増加により若い世代の花の需要が拡大している一方、共働き世代の需要は依然として低い。国内の花卉生産額は減少傾向にあり、高級品化が進んでいる。需要を賄えず高級品化が進行する可能性があり、輸入依存が高まる中、天候異変などにより花卉相場は今後も上昇する見通しとなっている。

アクセンチュアが買った「秘宝」
IT、脱・多重下請けなるか

アクセンチュア日本法人の江川昌史社長は、システム開発会社クライムの金井修社長に「株式上場よりも一緒になる方が社員のためになる」と呼びかけ、クライムは上場を中止しアクセンチュアの子会社となった。同時期にフィーリストもデジタルガレージの傘下に入ることで新体制をスタートさせた。IT業界の人材不足が深刻化し、地方のシステム開発会社が注目される中、クライムやフィーリストの買収が実現した。これは、DXの進展やプログラマーの働き方の変化によるものであり、日本独自のIT業界の構造も影響している。これらの買収は小規模IPOの増加を抑制する一方、進出先での課題もあり、企業の壁を乗り越えることが課題となる。クライムとフィーリストは増収基調を維持しており、追い込まれる前に大きな決断を下す姿勢が参考となる。

三井物産、データ拠点拡大
AI需要にらみ5000億円投資 
資金調達・顧客基盤強み

三井物産と三菱商事は2030年までに機関投資家と連携し、国内データセンターの資産を増やす計画を進めている。三井物産は5000億円、三菱商事は4000億円を投資して、人工知能(AI)の需要増に備える。三井物産は米投資会社と提携し、ファンド形式でデータセンターを建設中で、関東と関西に合わせて5施設を構築し、規模を拡大する計画。三菱商事もMCデジタル・リアルティを通じてデータセンターの運営を拡大中で、新たな施設の建設や改修を進めている。将来的には1兆円規模を目指す方針で、AI技術の発展やデータセンターの需要増により、国内外の企業がデータセンターの利用を拡大しており、総合商社はデジタル領域に注力し、新たなビジネスチャンスを模索している。データセンター事業は成長が見込まれ、商社は建設費の増加にもかかわらず、積極的に取り組んでいる。また、再生可能エネルギー事業にも進出し、データセンター事業と連携する取り組みを行っている。


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