見出し画像

誕生日プレゼント


帰省中、平日親は働きに出ていたので外出の足がなく、自室で大量のチョコウエハースを食べたり、リビングで弟vsCPUのスマブラを観戦したりしていた。

画面が小さい

うちの家(主に母)はインターネットへ対する思想が少し強めなので、弟はニンテンドーオンラインに加入させてもらえず、いつもCPUと戦っているようだった。
私が実家に住んでいた頃はアニメや漫画、本、音楽等々何かと口を出されていたが、観察していると弟はアニメ、音楽の自由は少なくとも確保しているらしく、安心した。最近はチェーンソーマンとVaundyが好きらしい。現代っ子ですね。

しかし対戦ゲームを人とできないって何??となったので私がニンテンドーオンラインのやつを買ってあげることにした。 


私は母に物申すと極端に体調が悪くなる体質だが、このままでは弟まで抑圧された影響でインターネットに入り浸り、やがてすえた臭いのする口だけは達者な大人子どもになってしまう。親に隠れてモバイルTwitterを始めるのも時間の問題かもしれない。
とは言っても、まだ小学生の弟にあの母へネット使用許可を取りに行けというのは可哀想だ。仕方ないのでヒステリックにキレられないように、わざわざ出先にいる時に弟が私からの誕生日プレゼントとしてオンライン権を得る許可ももらっておいた。

私は弟のことをそれなりに好きだし一緒にポケモンパンを食べてシールを見せ合うくらいには仲がいい。たまに交換もする。
けれどお互い一人っ子気質かつこだわりが強いタイプなので、積極的な関わりはあまり無く、全体的によく知らない事が多い。昨年までの誕生日は好物(のはず)のエビマヨおにぎりをずっとプレゼントしていた。
小学校低学年の頃は冷蔵庫で何日か寝かせて大喜びで食べてくれていたが、近年ものすごく微妙な顔で受け取られていた。彼も大人になっているのでしょう。
父が車を出してくれたので、LAWSONへ行き一年分のオンライン権を買った。私はWiiと3DSを少しくらいしかCSに触れた事がないので未だにピンと来ていないが、これでオンライン対戦や通信ができるらしい。


「あの、誕生日プレゼントを買ってきたんですけれど、」と切り出すと、案の定微妙な顔で
「ツナ?エビ?」と聞かれた。一昨年くらいにエビマヨが売り切れていたので、仕方なくツナマヨを渡した事を未だに根に持っていたらしい。
やっぱりこういうのってドキドキ感が大事よね〜と思いコンビニの袋ごと渡す。
弟がカードを取り出しじっと見ている。なんか思ったより反応薄いな、と思っていると急に椅子から立ち上がり
「えっ、いいの…??俺の……?」と聞かれた。
(後であのラグ何?と聞くと最初プリペイドカードだと思っていたらしい。)
「誰よりも強くなって高みへと昇りなさい。」と答え弟の部屋を出ると、中で暴れている音が聞こえた。喜んでくれたようで嬉しかった。

楽しんでいる

毎日肉か魚が食べられる生活を目指しています‼️