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オタクで童貞な元カレから学んだ男性心理

私は過去に複数の童貞男性とお付き合いしたことがあります。

誠実そうな人が好きなので、誠実さを感じる男性と付き合うと”実は童貞だった”ということが多かったです。(誠実そうに見えて”実はヤリチン”の男性もいました。)

最初に付き合ったのは、いわゆる”オタクで童貞”な一つ年上の男性でした。

オタクの定義は難しい所があると思うのですが、その男性は(以下Aくんとします)アニメが好きで(萌えアニメやエロゲ系)オタ芸にすごくハマっている、清潔感には少し欠ける服装の男性でした。

”オタク”と聞いて、思い浮かぶ感じの男性でなのではないかと思います。(30代の私の感覚なので、今はもう少しイメージが違うかもしれません)

私は自分が飽き性だからか、ひとつの物事に熱中できるタイプの人が好きなので、オタク気質の彼とは気が合っていたと思います。

ですが、お付き合いする関係になるまで、そしてそこからより親密な関係になっていく過程で「どういうこと?????」と思うことがよくありました。

私自身も今より精神的に未熟だったので、その時には分からなかったのですが、今となっては「ははーん、なるほど…理解した」と思うような出来事もあります。

これはAくんとの関係で、私がその時腑に落ちなかった出来事や、改めて考えてみると「なるほどな」と思った出来事をまとめたものです。

自分の恋愛がうまくいかないと思っている人が照らし合わせてみると、目から鱗案件が潜んでいるかも知れません。


誘うのには”責任”が生じる

先日このようなツイートをしました。

相談を受けてる童貞男子たちの話を聞いていると、セックスに至らない理由が超明確だなと思う。
デートしてこの後どうするかの段階まできてるのに
「〇〇ちゃんが良いなら〜」と、相手の責任にしようとしてる。ほぼ100%これ。
「今日は一緒にいたい!」って言えばいいのに…


これは”意思決定の責任を相手に委ねない”ということを言いたかったんですが(もちろん相手との心の距離感もちゃんと測れてないとダメだとは思います。)実体験から感じることでもありました。

もう何度かデートをしていて仲良くなっているとか、既に付き合っているならセックスに誘っても良いと思うんです。っていうか誘われ待ちの女性も多いと思います。

Aくんも誘ってこないタイプで、でもデートはするのに…?とよくやきもきしていました。
まだ経験が無かったのでどうやって誘えばいいか分からなかったんだと今では思えるのですが、その時は私もあまり経験が無かったので関係に不安を抱いていました。

私の場合は周りのおかげもあり何とかなりましたが、普段相談を聞いているとそこでフェードアウトしてしまう関係がとても多いんだなと感じています。

体の関係になるかどうかということだけでなくても、素直に好意を見せることが出来るかどうかで、相手の気持ちに変化も生まれると思います。「恥ずかしいから」とかっこつけていると上手くいくはずの恋愛が進展せずに終わるというのは悲しいですよね。

付き合う前にAくんに対してよくやきもきしていた内容
・Aくんからは誘われないがこちらが誘ったら予定を空けてくれている
・食事のメニュー決めは「何でも良いよ^^」と任せてくる
・メールの返信が遅め
・帰り際にあまり喋らなくなる


「女の子ってこういうの好きでしょ?」

女性とあまり接したことがないと、どこかで聞いた情報やネットで得た知識などで頭でっかちになってしまっている男性もいると思います。

Aくんもきっとそうだったのだと思うのですが、「女の子ってこういうの好きなんでしょ?」とか「女の子ってこういうの好きよな(微笑)」と言われると何かモヤモヤしてました。

「女の子って」と一括りにすな!というモヤモヤだったと思うのですが、私は女の子ですが一人の人間でもあるので、私という人間を知っていってほしい。という気持ちを上手く表現できない自分にもモヤモヤしてたんだと思います。

Aくん的には歩み寄っているつもりだったり、女の子扱いしようとしてくれていたり、自分は男だということを意識させるためだったりしたのかなと思うのですが、言う事柄を間違えると心の距離を感じるので(例えばリラックマを見て「かわい~」と言った時に、「女の子ってこういうの好きよな(微笑)」と言われると、私が好きなのに女の子だからと一括りにされていると感じる)気を付けた方が良いです。


友達の前で何故かイキっている姿に萎え

20歳で童貞は今では大したことでは無いと思いますが、中学や高校の頃に童貞を卒業してる人が周りに多いと、コンプレックスに感じてしまう度が上がると思います。

男性同士のコミュニケーションでも、卒業した側と卒業してない側では、何か目に見えない壁があるのでしょう。

そういう童貞であるというコンプレックスを刺激されないように守っている”何か”が男性にはあるのだと思うのですが、私の前では使わないような下品な言葉遣いや、ちょっと攻撃的な態度?をAくんの男友達の前でしていて、「?????」という気持ちになったことがあります。

そのコミュニティの中で舐められないようにとか、出来る限り対等でいたいという気持ちがあるのかなと今では思えるのですが、当時は「Aくんは本当はこういう人なんだ…ショック…」と感じたことを覚えています。

そういうコミュニティがある人は、そこでの姿を最初はできるだけ相手の女性に見せないようにした方が良いと思います。お互いを知っていって深い中になれば許せることも、最初は受け入れ難いものですよね。


アニメのことは調べるのにセックスのことは調べない

セックスをするまでに大変なことは色々ありますが、してから私がいちばん腑に落ちなかったのはコレ。

オタク気質で興味があればその物事を突き詰める性格で、そして私はそこがとても良いところだと思ってたし尊敬してる部分でもありました。

が、セックスは何回してもAくんが能動的に動くということが無くかったんです。

私に興味がないということなのか、セックス自体に興味がないということならまだ分かる。

でも、性欲はあるというし私のことも好きだと言う。

何となく話題にしてみた時「やり方がよく分からない」的なことを言っていて、「いや、ggrks…(懐)」と思ったけど、言いとどまってそのままセックスレスになった思い出…。

実際にググれば色々出てくるし、AVだって見てるわけでAVをそっくりそのままするのは良くないとしても、どう良くないのか調べれば良いわけで、能動的に動かずにでも受け身なセックスだけはしようとするその姿勢に「どういうこと!?!?!?」と、その時の私はただただめんどくさがってるとしか思えませんでした。

あれから10年以上経て…今の私が思うに「心がつながるのが怖い」というのが根本的な理由かなーと思うようになりました。

続きます↓

苦手意識から無意識に遠ざけている

まずセックスの仕方なんてインターネットで調べればいくらでもあって、興味があればより詳しく調べようという気になると思うのですが、調べないということは「勉強したくない」みたいな、思春期のグレた子供のような気持ちがあるんじゃないかと思います。

そんなこと調べるのはかっこ悪いとか、向き合ってしまうと努力が必要になるみたいな感じでしょうか。

それって、結局「自分がかっこ悪くなりたくない」っていう自意識で、目の前の相手とちゃんと向き合う気が無い。ということですよね。

調べて詳しくなってしまうと、セックスという行為とも、それをする相手ともちゃんと向き合わなくちゃいけなくなるので、そもそも長年童貞だったという自意識も手伝って”苦手”として処理されていたんじゃないかなと思います。

続きます↓

誘うとか雰囲気を作るという”責任”が苦手

ここでも重要になってくるのが”責任問題”なのですが、誘う側ってやっぱりちょっと責任を感じますよね。セックスだけじゃなく、会うお誘いとかなんでも。

そして自分に自信が無いとがっかりされる可能性を自ら作り出したくないので、何となく現状維持になるが本当は誘われることを待っているという感じでしょうか。

ここが鈍感な人がグイグイ誘って経験を積むことが出来るとも思うのですが、共感力が高くて優しい人ほど苦手に感じるのだと思います。

そういう共感力が高くて優しい人って非モテと称されることがあると思いますが、相性が良い人と出会うととても良い関係を築けるんですよね。

普段相談を聞いていて、「本当あと少しの勇気よ!」と思うことがよくあります。


「人と深い関係を築くのが苦手」や「長期的な責任の生じる関係を避ける」など思い当たる人にはこちらも読んでほしいです。↓


かっこ悪い自分を見られたくない=信頼していない

Aくんとの関係でお互いに出来なかったことが”信頼関係を築く”ということだったんだなと今では理解出来ました。

かっこ悪い自分を見られたくない=信頼していない

ということなので、それを時間をかけて意識していければまた違った関係になれたのかもしれません。

当時の私は嫌なことやモヤモヤしたことを上手く伝えられず、「どうせ分からないだろう」と諦めていたのですが、伝えないままだと相手も分からないですよね…。違う人間どうしが関係を築いていくという上でとても大切なことだったんだなと今では気付くことが出来ました。


学んだことまとめ

以上をまとめると、かっこつけたり見栄を張って接していると、本当の意味で相手と繋がることはできないということだと思います。

もちろんAくんだけの問題ではなく、私自身も気を付けるべきところはたくさんありました。

男性はかっこつけないといけないという社会的風潮はあると思いますが、必要以上に自分を大きく見せようとするとちぐはぐな印象になってしまうし、本来の自分の良さも伝えられないですよね。

恥ずかしさから自分を守るためにかっこつけたり、向き合うことから逃げたりしてしまうこともあると思います。

ですが、せめて目の前に好きな人がいる時は「今自分のことばかり考えていないかな」とか「相手がどう感じるか」に意識を向けられれば良いのではないかと思います。

以上読んでくれてありがとうございました。このnoteが少しでも参考になれば嬉しいです。


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