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二度の転職経験で培ったスキルを活かし、回復の可能性のある患者さんを支えたい

今回は私自身のことについてご紹介します!

これまでの経験を活かし、介護老人保健施設に勤務

私は現在、介護老人保健施設に勤務しています。介護老人保健施設は、要介護度1以上の高齢者が入所し、在宅への復帰を目指して医療やリハビリ、介護などを受ける施設です。

私は今の職場に入職するまで、回復期リハ病棟と医療療養病棟に勤務していた経験があります。介護老人保健施設には、これらの病棟を経て入所される方も多いため、今までの経験を活かして適切なリハビリを行ったり、入所者の方とコミュニケーションを取ったりするようにしています。
もちろん、これまでとは勝手が異なる部分もありますので、医師や看護師、作業療法士、理学療法士の方々と連携しながら、協力してリハビリにあたっています。

初めは回復期病棟に勤務

養成校で言語聴覚士の資格を取得した後、最初に勤務したのは回復期リハ病棟でした。脳血管疾患や脊髄損傷、頭部外傷など、さまざまな疾患によって言語機能や嚥下機能に支障を来した患者さんに、必要なリハビリを行う病棟です。
ご自宅に復帰するための支援をするという点では、現在の勤務先である介護老人保健施設と共通していますが、回復期リハ病棟は入院期間があらかじめ決められています。

回復期リハ病棟を退院する際、まだ自宅復帰が難しいと判断された場合は、医療療養病棟に移動して引き続き入院しなければなりません。そのため、担当した患者さんが無事に回復して自宅に戻られる姿を見られないケースもありました。

回復期リハ病棟は多くの経験を積み、言語聴覚士として働くための基本的なスキルを学べる貴重な職場でしたが、「最後まできちんとサポートしたい」という思いから、医療療養病棟への転職を考えるようになりました。

医療療養病棟がある病院へ転職

医療療養病棟のある病院へ転職したのは、32歳の時です。
医療療養病棟には、様々な理由でご自宅への復帰が難しかった 患者さんがたくさんいらっしゃいます。そういった患者さんの言語機能や嚥下機能を検査・評価し、必要な訓練や指導、アドバイスを行ったりするのが主な仕事でした。

医療療養病棟には3年ほど勤めていましたが、言語聴覚士を必要とする患者さんは年々増え続けている一方、現場は常に人手不足の状態でした。そのため、転職先では即戦力が求められました。
ただ、医療療養病棟と回復期リハ病棟では、患者さんが抱えておられる疾患の重さや数が異なるほか、リハビリの介入の仕方にも違いがあるので、経験者とはいえ苦労することも多かったです。
同じ病棟で働く上司や先輩に質問したり、わからないことを自分で調べたりして、何とか乗りきりました。

 ある程度現場に慣れてきた頃、退院した患者さんのその後の生活を気に掛けるようになりました。
退院した患者さんの中には、入院までは必要ないけれど、在宅に戻るには不安があるという方も少なくありません。
そういった方々が今後どのようにリハビリし、在宅を目指すのか。そう考えたことが、二度目の転職を考えるきっかけになりました。

在宅を目指す方や、在宅での生活を頑張る方の支えになりたい

現在働いている介護老人保健施設は、通所リハビリテーションや訪問リハビリテーションも併設されています。今の職場で言語聴覚士として働いているのは私一人なので、入所者の方のリハビリはもちろん、通所リハビリの担当や、訪問リハビリも行っています。

それぞれ言語聴覚士として求められる対応やスキルが異なるので、切り替えは大変ですが、在宅復帰を目指している方や、在宅での生活を頑張ろうとされている方の支えになりたいという思いがあって転職したので、やりがいがあります。

二度の転職を経て培ってきた経験やスキルをもとに、日常生活に不便を感じておられる方や、在宅を希望されている方をサポートできる言語聴覚士になりたいです。

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