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晴走雨書

 最近、毎日のウォーキングがすっかり習慣になっている。これまでも何度か、始めてはいつの間にかやめてしまうことを繰り返していましたが、今回は違う。この1週間、一度も嫌な気持ちになることなく続けられているのだ。最初は運動不足を解消するために始めたのだが、今では心と体に深い影響を与える時間になっているからだと思う。特に仕事終わりの夜、田んぼ道を歩く時間が私にとって特別な時間になっている。今日は雨で外に出られないため、このエッセイで普段ウォーキング中に考えていることを振り返ってみようと思うので、しばしお付き合いください。


ウォーキングの習慣化
日中の喧騒から離れて、夜の田んぼ道を歩くのが私の習慣になっている。静かな夜の田んぼ道は、遠くに街の明かりがぼんやりと見えるだけで、暗闇と静寂に包まれる。仕事終わりのこの時間帯は、まるで世界が自分だけのものになったように感じる。毎日5000歩、時間にして1時間。完全に1人の時間を持つことで、その日にあった良いことも悪いことも反芻して気持ちを落ち着かせることができる。走ることに囚われたこれまでとは違って、自分なりのウォーキング術を見つけたことが、習慣化にかなりいい影響を与えたように思う。

音楽と自己陶酔
習慣化できた大きな要因の一つがウォーキング中に聞いている音楽だ。外界との関わりをシャットアウトするために少し音量は大きめ。ジャンルはいつもミュージカル映画のサウンドトラックである。音楽に身を任せると、まるで自分がそのミュージカルの主人公になったような気分になります。音楽のリズムに合わせて歩きながら心が躍り、盛り上がる時には少し小走りなんかをしてみたり。導入からウォーミングアップ、盛り上がりでペースを上げて、最後はしっかり音楽を聴きながら歩いて戻る。ストーリーに合わせると自然に体が動く気がする。映画の音楽に乗り、外界との関係をシャットアウトするために最適なのがミュージカル映画のサウンドトラックだった。

自分にフォーカスした思考
夜の暗闇の中を歩いていると、自然と自分にフォーカスした思考が生まれる。日中の仕事のことや日常の雑多な問題から解放されて、自分自身と向き合う時間が得られる。この時間は、自分の内面を探る貴重な機会だ。その日にあった出来事と、その時自分が感じたことや考えたことを思い出してみる。一度寝てしまうと絶対忘れるようなことを、その日のうちに思い出してみると自分の意外な一面に遭遇することがある。些細なことで喜びを感じていたり、人とは違うところが気になってみたり、結局寝てしまえば忘れてしまうようなことを見つけるのも楽しいものだ。気分がいい日は、これからのことにも目を向ける、すべて自分のための思考に注げるこの時間は本当に貴重だと感じる。

心と脳みその活性化
ミュージカル音楽に包まれて歩くことで、もう一つ大きな効果を感じる。心と脳が活性化されるのを感じるのだ。日常では感じられない呼吸の速さと、筋肉の発熱が体を呼び起こす。普段の生活では得られないようなエネルギーが沸き上がり、新たなアイデアや視点が生まれることも少なくない。このエッセイが代表的なところである。むかーしむかしにも、noteを書くと宣言していたが、少しお休みをしていた。しかし、走っている時にふと思ったのが、『流行りのchatGPTを使ってみよう!』である。その時の思いつきと、今日の雨、なんという巡り合わせかnoteを再開するハメになっている。chatGPTとのお付き合いもこれから書いていきたいが、現状、大まかな構成だけ作ってもらい、9割くらいは自分で書き直している。ここもこれからどんどん自分の思いを相方に伝えられるようになってみたいものだ。このように、これまでの自分でもしなかったようなことを始められるのも、ウォーキングで血流が流れ始めたからだと思う。

良い疲労と睡眠
歩き終わる頃には、心は充実して、体には程よい疲労が溜まっている。学生時代、必死にやっていた物を思い出すと屁のカッパな運動量ではあるが、いまでは十分過ぎるほどの1時間。肺が膨れ上がり、筋肉が熱を帯びるこの良い疲労感は、夜の良質な睡眠へと繋がっている。布団に入ればうとうとする間もなくまぶたが2トン。ウォーキング後の深い眠りは、翌日への活力を与えてくれる大切な要素である。1日を振り返り、未来への希望を抱き、思い残すことなく眠りにつくのが、精神衛生、身体健康脳内活性に、十分過ぎるほどの効果を感じるのだ。


夜のとばりの中、田んぼ道を歩くのは、私にとって単なる運動以上の意味がありそうだ。自分自身と向き合い、心と脳を活性化させて、良い疲労とともに深い睡眠を得ることができるこの時間は、私の生活に欠かせないものとなリ始めている。これからもこの習慣を続けて、心身ともに健康でいるとともに、新たなチャレンジもどんどん進めていきたい。

このあらたなスタート、この一歩を大事にしていきたい。