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新たな出逢い

こんにちは。

『音楽家として生き続けること』を永遠の課題としている、だいぞう(坂本大蔵)と申します。

今回は、上京直後のことについて書きたいと思います。

1.大塚RED-Zoneとの出逢い

21歳の夏。

上京前に、音源を更に2作品リリースし、上京の日を迎えました。

都内でまず最初に訪れた場所は、のちにストリートライブを頻繁に行うこととなる池袋でした。

アポを取っていた不動産屋に向かい、幾つか物件を見学して決めたのは、6畳の部屋にロフトが付いたアパートでした。

後日、引っ越しの段取りをし、節約の為にトラックを手配して引っ越しは自分で行いました。

新しい東京生活。

初めての一人暮らし。

まずは上京後に挨拶に行く約束をしていた、ライブハウス大塚RED-Zoneに向かいました。
(この時点で、オーナーとはメールのやり取りを何度かしていました)

到着すると、中ではその日のイベントが行われていて、多くの人で溢れかえっていました。

まずは事務所に向かいオーナーに挨拶!...と思いきや不在。

スタッフの方に聞くと、ホールにいるとのことで。

未開の地の扉を開けてみると...

DJブースで、キャップを被ったおじいちゃんが、曲に合わせてノリノリでターンテーブルを回していました。

東京やべぇ』と思いました(笑)

とりあえず、オーナーっぽい人を探そうと辺りを見回すも、それらしき人が見当たらない...。

え...?

もしかして??

再びDJブースに目をやると、僕を見て手を振ってる先ほどのファンキーなおじいちゃんがいました(笑)

その後、長い付き合いとなる大塚RED-Zoneオーナーとの衝撃的な出逢いでした。

上京前にリリースした音源2作品は、両方ともシングルCDでした。
その内の1曲『FREE DANCE』のリメイク版は、以下Youtubeにて試聴ができます。
なお現在、RED-Zoneは池袋に移転しております。

引っ越しと共に手離した機材達

当時、メインで使っていたアンプ。
上京後は部屋が狭くなるので、これ以外にもHughes&Kettner (ヒュースアンドケトナー)や、Marshallのアンプなども所持していましたが、泣く泣く全て売り払いました。
(アンプだけでも幾ら使ったか覚えていません)

新たに購入した機材紹介

新居で近所迷惑にならず、コンパクトで音も良い物を!と購入したのが、YAMAHAのコンパクトなエレキピアノと、ギターの音を作る為のLINE6のPODでした。
この2つは音も好きで使い易く、今も使っています。

2.新しい環境

まずは、都内でのソロでライブを最初の目標に決めました。

今回は、現地でメンバーを見付けて~は時間を要するので、オケをバックに楽器も織り混ぜてのスタイルで。

都内では、どんなバンドが活動をしているのか?

ライブハウス、スタジオ、楽器店。

最初の1ヶ月は、色々調査をすることからはじめました。

気になるバンドをチェックし、実際にライブハウスに足を運んでライブを見たり、ストリートライブをしている人達の演奏を見たり。

東京で活動しているバンドは、みんな上手いし個性的。

圧倒されることも多く、バンド数も多いので、飛び抜けた個性がなければすぐにでも埋もれてしまう。

そんなことを感じていました。

東京生活が始まって1ヶ月。

まずは動き出さなきゃはじまらない!

深夜のバイトを決め、スタジオでリハーサルを重ねながら、本格的に音楽活動をスタートさせました。

3.都内初ライブ

東京での初ライブは、上京前からやり取りをしていた、大塚RED-Zoneに決めました。

リハーサルを重ね、準備万端で臨んだ都内初ライブ当日。

その日は、RED-Zoneを賑わせていたバンドがたくさん出ていたこともあり、客席はパンパンでした。

誰1人知る人がいない中での勝負。

やってやる!

そう思いきや、地元から20人位のファンが応援に駆けつけてくれていることが分かりました。

何もかもが初めてのステージで、緊張感は半端なかったけど、その存在はとても心強かったです。

ライブ終演後は、出演者との打ち上げにも参加して交流も持てました。

また、今までのライブはほとんどが主催で行って来たこともあり、ライブで『チケットバック』を貰ったのも、この日が初めてでした。

チケットバック=ライブでチケットのノルマを超える動員数があると、出演者にチケット代の一部が返って来るバックシステム。

こんな未熟者にありがとうございます!

オーナーにそう伝えると

「地元の人達が駆けつけてくれたのも努力の賜だよ」

オーナーが伝えてくれたこの言葉は、表情と共に今でも鮮明に覚えています。

『もっと頑張ろう』

都内初ライブを経て、より音楽活動に力を入れて行くこととなりました。

4.初めてのストリートライブ

今後の東京での活動を成功させて行くには、まずは東京でお客さんを付けなければ話にならない!

RED-Zoneからは、2回目の出演依頼をいただいていました。

また、次回は弾き語り奏者限定のイベントということで、独奏力を磨く必要があるし、この頃は自分の曲をアコースティックアレンジすることにも興味があったので、練習も兼ねてストリートライブに出ることにした。

充電式のアンプを購入して、初のストリートライブは池袋西口公園、東京芸術劇場前の広場に決めました。

しかし...

場所を決めてから実際に歌い出すまでに、なんと1時間を要しました。

当時の自分にとっては、何もないところでいきなり歌い出す行為は、とても勇気のいる事でした。

しかし、引き下がったらこの先はない!!

意を決して行った初のストリートライブ。

・・・実際にやってみると、たくさんの人達が声をかけてくれて、冷たいと思っていた東京が温かく感じました。

また、地元にいた頃からネットを通じ、僕の存在や活動を認知してくれていた方々が池袋周辺にいて、応援に駆けつけてくれました。
(通販で音源を購入してくれていた方もいました)

『見知らぬ土地で、自分を認知している方が応援に来てくれた時の喜び』

ストリートライブで味わえる、醍醐味の一つかもしれません。

人生は新しいことに踏み出すと、それに伴い必ず新しい出逢いがあります。

その出逢いの積み重ねの中で、人は成長して行くものだと僕は思うし、運命の歯車も回って行くものだと思います。

皆さんの毎日が、心豊かなものになります様に。

東京芸術劇場前の噴水広場。
僕のストリート人生は、ここからはじまりました。

CRATEの充電式のアンプ。
当時はストリートライブといえば、このアンプを使っている人が多く、代々木公園などの歩道はこの黄色いアンプだらけでした(笑)
連続稼働時間が長く、マイクと楽器の2つの音を同時に出すことができました。
音量も出るし、細かくイコライザーもいじれたりと、当時はかなり画期的なアンプでした。


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