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僕の音楽の原点から伝えられる事

photo by Creative commons.

こんにちは。

『音楽家として生き続けること』を永遠の課題としている、だいぞう(坂本大蔵)と申します。

今回は、僕の音楽の原点を書きつつ、これからピアノを始めたい方に少しだけ有意義な時間をお届けできたらと思います。

1.音楽のきっかけは母の影響

母は子供の頃からピアノが大好きだったらしく、友人が習っているのを見て、自分も習いたいと思っていたそうです。

しかし、50年も前だと電子ピアノは普及しておらず、グランドピアノやアップライトピアノになると高額なのはもちろん、一般家庭に置くのは中々難しいものがありました。

また、家庭環境は決して裕福とは言えなかったらしく、習い事としてピアノのレッスンはかなり高額だったそうです。

結果、母の『ピアノを習いたい』という夢は、子供の頃には叶わなかった様です。

2.母の夢を叶えたのは父

僕が6歳の頃、自宅にKAWAIのアップライトピアノがやって来ました。

母の子供の頃の話を聞いた父が、母にプレゼントしたそうです。

そこには、自宅にあるピアノを毎日嬉しそうに弾く母の姿がありました。

ただ、母はピアノを習った訳ではないので、友人が弾いていた『エリーゼのために』を耳コピし、学校の音楽室のピアノを借りて独学で練習していたみたいです。

僕自身も、物心ついた頃からおもちゃのピアノや、代々受け継がれているハモンドオルガンがあったので(祖父が元々プロミュージシャンでした)、それらに触れることが好きだったらしく、両親共に洋楽・邦楽・クラシックを聴く環境で育った事もあり、幼い頃から音楽に慣れ親しんでいた様です。

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ハモンドオルガン photo by Wikipedia.

そんな環境の中で、母は習う気はなかった様ですが、子供達がもしピアノに興味を持ってくれるなら習わせたいと思っていたそうです。

3.初めての本格的な楽器演奏

先に習い始めたのは、妹(長女)でした。

YAMAHAの家庭教師スタイルによる、週一回のピアノレッスン。

妹が弾いているのを見て、自分もすぐに興味が沸き、習わせて貰う事になりました。

バイエルから始まり、ブルグミュラー、ソナチネ、ソナタ~等の練習曲をはじめ、クラシックの名曲やジブリの曲など、様々な曲を演奏して行きました。

楽譜の読み書きを学んだのも、この時です。

あとあと先生から聞いた話では

『当時から、どんなに短い練習曲でも気持ちをこめて弾く子』

だったらしいです(笑)

習いはじめは、どんどんレベルが上がって行く事が楽しかった記憶があります。

発表会も何度か経験し、必ずソロ曲と妹との連弾曲の2曲を発表していました。

...しかし、8年目位からレッスンが苦痛に感じ始めたのです。

4.曲の好みが明確化して来た

その一番の理由は、好きな曲を弾けない事でした。

更に曲もどんどん難しくなり、間違えると指をピアノに叩き付けられるという罰がありました。

曲が嫌いだし難しい

・・・何時の間にか、レッスンが憂鬱な時間に変わって行きました。

次第にピアノへの意欲が弱まり、練習もしなくなり、10年近く続けたピアノのレッスンを辞めました。

当時を思い返すと、贅沢な趣味をさせてくれた親に対しての罪悪感は否めず、この頃は『音楽で生きて行く』とは全く考えていなかったので、今思えばもう一歩真剣に打ち込むべきだったと思います。

(あ、音楽で本気になる前は後悔があった)

ただ、ピアノのレッスンを辞めて好きな曲を弾く様になってからは、ピアノがより好きになり、アドリブ技術や知識も増して行きました。

やはり音を楽しむ事が重要!好きに勝るもの無し!と、この時は思いました。

今もボイトレのレッスンはピアノメインで、基本的に生徒さんのレッスン曲も、オケは使用せずピアノ生演奏で行います。

普段できない体験との事で、生徒さんには大変喜んでいただいてます。

5.これからピアノを始める皆さんに

ピアノと言っても、どのジャンルを強化して行きたいかにより、演奏のスタンスは違います。

クラシックの世界では、作曲者の意図を表現する為の楽譜が絶対的な存在で、その通りに演奏する事が基本的に正解です。

ジャズの世界では、コード理論を深く理解する事と、アドリブ力がより求められます。

保育士を目指す場合では、どちらと言うと歌の伴奏力が求められます。

僕はアドリブプレイや歌の伴奏が好きなので、今後好き好んでクラシックを演奏する事はないと思いますが、間違いなくピアノの基礎はここで培えたものですし、今の音楽活動にとても役立っています。

どのルートを選んでも、基礎は教えてくれると思いますし、無駄になる事は無いと思いますが、自分の演奏したい方向性を定めた方が、よりピアノ演奏を楽しめると思います。

これからピアノを始めたい方は「どんな演奏をしたいか?」で、教室を選ぶのが良いと思います。

どうしたら良いかわからない!という方は、ぜひコメントでご相談ください。

皆さんの毎日が、心豊かなものになります様に。

余談ですが、当時の家庭教師の先生とは、今でも繋がりがあり、今の自分の活動を喜んでくれていて、応援してくれている良好な関係ですが、当時の『指叩き』は中々でした(笑)
大人になって再会した時に『また教えて下さい!って言ったらどうしますか?』と伝えたら『今は教える事はない!』と拒否されました(笑)


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