インターハイや中学総体がなくなって思うこと

正直に言ってここまで、ここを目標に頑張ってきた学生、保護者の方々そして学校の先生をはじめとした指導者の方々のお気持ちを考えると胸が痛む思いです。

僕も中学と高校のサッカー部に関わっているので指導する立場としては当事者だったりします。

今後報道もされていますが、僕がずっと育ててもらった高校野球界にもこの流れは影響があると感じています。



学生の頃特に中学生から高校生にかけては“今よりもっと精神的に強くなるため”ということを考えてベンチ入りしたいと思いながら練習に励んでいたことを思い出します。

どんな仕事をしていきたいかと考えたとき野球で仕事をしたいと考えました。

僕のように試合に出ることが出来なかった選手のことまですっと手を差し出せるような存在でありたいと思いスポーツトレーナーを志し専門学校に進みました。

指導者として野球をはじめとしたスポーツに関わるようになった当時、「勝たせてあげたい」という思いを持ちつつも精神的に落ち込んでいる選手をはじめトレーニング方法や試合前の食事の話などの相談相手としてとにかく選手たちの“熱い思い”に応えることに僕自身も純粋にワクワクさせてもらっていたことを思い出します。

僕の中で目指したいレベルは変わりより高いところの勝負を感じたい、そしてそういう選手と関わりたいと気持ちの変化があったことは事実ですが指導者駆け出しのころから変わらずに大切にしていることは、「選手の熱量を受信しその熱量に応えたい」ということでした。

またそれが相互に人間的にも成長しあうことにつながると考えていました。


昨今の学生スポーツから感じるのは、目的が勝つことになってしまっていることが多いということです。

野球で例えれば

ホームランを打てるようにする指導→どうなってほしくてホームランを打てるようになってほしいんですか?

球速を速くする指導→球速が上げることの目的は何ですか?

ということです。

毎日送迎をすること。

いい道具を買い与えること。

プロテインまで飲ませて取り組ませるトレーニング

睡眠時間が7時間もとれないような練習体制

などなど何を目的にその時間を与えていますか?


こういうスタンスに反対する方々は“楽しませる”ということを大切にされている方もいますが

なぜ楽しませるのでしょうか?

選手たちにどうなってほしいと思っているから楽しませるのでしょうか?

そこがとても大切なところな気がします。


偉そうな言葉ばかり並べてしまっていますが、今回インターハイや中学の総体が無くなったことに伴い、結果を出すことありきになっていた人と、結果は目標と捉え目的はまた別のところに置いて指導もしくは選手として活動してきた人との間には大きな差が生まれたように思います。

もしも結果ありきになっていたと感じた方はとてもいい機会なので“自分は何を目的にスポーツに関わってきたのか”を考えてみてほしいと思います。

また今回の新型コロナウイルスのことで仕事が息詰まってしまっている人も同じことな気がします。

僕もその類で言ったら、3月下旬から各所に伺いが提案させていただきたかったところですがそれが難しくなっているのが現状です。

でも僕は僕を頼りにしてくださるお客様と、もしくは僕を信じてくださる方と相互に成長してける関係性を大切にしていきたいと思っていますし、こういう時に前向きに取り組めることをしながら根を張る時間が僕を強くすると思っています。


今回の自粛モードが終息してもまた再びこのようなことは起こる可能性は十分に考えられる時代に突入したと思います。

その時に大切なのは何を目的に自分は生き、そしてその活動をしているかだと思います。


僕もこんな偉そうなことを書いておきながら目的が見失いかけたことがあり人にご迷惑をかけてしまっとことがあります。だからどうか目先のことに捉われすぎず「何につながるのか」「どうなってほしいのか」を大切にしてほしいというのが僕の願いです。






僕の活動に関心を持っていただきご支援いただける方はよろしくお願いします。一人でも多くの人が心が弾むような生活が送れるように悩み事をひとつひとつ丁寧に対応していきたいと思います。がんばります!!