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よいこのためのどくしょにゅうもんうもん

 本を読みたいけれど、何を読んでいいか分からない方向けに、数千冊の本を泣く泣く処分した私の読書のコツをお伝えします(だって引越し料金が数十万円違うんだもん)。

①ほんをえらぼう


 クソ難しくて、薄い本を選びましょう。『論理哲学論考』とか『権利のための闘争』とか『内なる異性』とかそんなん。

 簡単だという人には最早語るべき何物も持たぬ!


②1ページよんだらねよう。


 1ページ読んだら「わけわかめ」と言って寝ましょう。くれぐれも面白いと思って読み進めてはいけません。

 読み進めちゃう人には最早語るべき何物も持たぬ!


③めもはとらないようにしよう。


 読んでいて大事なところに印をつけたり、メモを取ったりする必要はありません。あなたは初心者です。メモなんかとると何してるか忘れちゃうでしょ。だらだらと読み続けましょう。

 付箋の数だけ強くなれちゃう人には(略)!


④たまにいんたーねっとでしらべてみよう。


 インターネットは素晴らしい先人達の知恵が詰まっています。かっこいいと思ったら感想をパクりましょう。

 ネットの意見より優れた感想を述べる(略)!


⑤かみのほんをよもう。


 電子書籍はエロ本だろうが『失われた時を求めて』だろうが、同じ見た目、同じ厚さ。大事なのは難しい本を読み終えた実感です。かっこいい本をかっこよく読みましょう。

 それでも俺はエロ本を読む、という人は……すごい漢(おとこ)だ。

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⑥かんそうをひとにつたえよう。


 感想を人に言う場合は「難しくてよく分かんなかったよ」で充分。大事なことは読み終えた実感と経験です。第一、初めて読んだ本が『プロ倫』とかだったらそれだけですごい。しかも本の内容が分からなかったことを素直に認める人間というのは、本読みからするといいヤツ扱い(自分判断)です。自信を持って言いましょう。わけわかめ、と。

 マッハの現象学的視線の先にフッサールの学問領域が……とか明らかに私なんかより頭のいい人は(略)



 以上です。この読み方が正しいとは思えません。そして本当に読書入門だと思ってここまで目を通していただいた方には本当に申し訳ないことをしてしまいました。

 ここでは、本に対する私の不真面目な姿勢を述べただけの様な気がしますが、一方でこの不真面目な感覚が気軽に本を読み進めることのできる原動力にもなっています。適当な読み方でも、記憶の片隅に残った感想があったりします。それで十分じゃないですか? だって読書って趣味だもん。

 皆さんもぜひ、居眠りしながら本を読みませんか?

 わけわかめ。


 最後まで読んでいただき、当にありがとうございました。

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