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世界美異識紀行 バンコクの秘境ニューハーフショー 金東尼人妖秀(GOLDEN DOME )で見る電気羊の夢

☆迎春、あけましておめでとうございます☆

~「地球の歩き方」に載っていない場所へ~

バンコク・ナイツといえばニューハーフショー、
有名どころの"カリプソ"の
素晴らしいプロフェッショナルな
ショーに感激した私は、
もう1軒行ってみたいと
色々検索して辿り着いたのが
”GOLDEN DOME”だった。
そこは、地球の歩き方に
載っていないのもお察しの
誰にでも行ける
秘境と呼ぶにふさわしい、
脳が溶けるような祝祭の空間だった・・。

開演時間よりかなり早く着いてしまい、
会場に入れるかな?と
ちょいと心配していたら
その心配は杞憂だった。
噂どおり中国人観光客が押し寄せていた。
写真右奥のチケットカウンターで
予約書を見せてチケットを貰う。
入場料は500バーツ、
約1500円とお手頃。
(タイではこういったショーは
当日現地購入よりも、
旅行代理店などを通したほうが入場料が安い。
そういうもんらしい)
開演まで時間もあるし、
指定席だから急がずともよいのに
みんな我先にと入場している

会場は良く言えばレトロな中華ムード

ちなみにこちらが"カリプソ"の会場
色々と違う。

入場料がカリプソよりだいぶ安いので
しつこくオーダーを迫られるんじゃないか?
と思っていたがその心配も杞憂だった。
飲み物は入場時に手渡される水だけ!
キャバレーなのに。
冷たいものは飲まないお国柄に合わせ常温だ

このミネラル・ウォーターを飲みながら過ごす

司会者が登場?
軽快なトークはとうぜん中国語だ
このうしろの"手術台"みたいなモノは
何なんだろう?
それはすぐに判明した

堂々と出てきたのは
美しいダンサーではなく・・
おっさんでした

おっさん・・書道してる!
お付きの者をしたがえて・・

観客がステージに
上がりこみ撮影している
自由すぎる空間だ

出来上がり!大きな拍手が会場をつつむ。
コレ見てガッツポーズで
立ち上がってた人もいた。

戸惑いのなかで、
お待ちかねのレビューがはじまる
リップシンク・ショーからのスタート

やたらに客席におりてきて
握手をしてくれるのが特徴
客席は盛り上がり、
皆スマホやタブレットで
撮影しまくる

ショーはほぼ中国の歌謡曲を使用していた。
2曲だけK-POPあり。
スタイルばつぐんの美女ぞろいだが
時空が歪んだような往年の雰囲気
動きのキレがとぼしい振り付けなので
ものすごく撮影しやすい!
わざとこういうふうに
しているのだと思われる

ファッショナブルというより
縁起の良さそうな衣装ばかりだ

メンズチームの
軽妙な味わいあるダンス

露出度は高いようでいて、下品さはない

観客のひとりをステージへ上げると・・

お約束のお笑い担当がやってくる
客席からは大歓声だ。

なにごともなかったかのように
ふたたび竜宮城的なショーがはじまる

そんなこんなで大団円のフィナーレ

幕が下りきらないうちにみな
すばやく帰り出す

次の回を見にきたひとたちがもう並んでいた
1日3回もこんなことが行われているのだ。
雨の日も、風の日も・・

ツアー客を乗せて、
もの凄い勢いで観光バスが
来たり去ったり

併設されたレストランも土産物屋も
チャイナ仕様、
タイ語と中国語の表記しかないので
タイにいながら中国にも来れたような
お得さが嬉しい。
チャイナ・タウンとは
また違う本土感。
バンコクでは、ショーの見れる
北朝鮮レストランに行きたかったのですが・・
最近移転したらしく、その移転先は
現地で暮らす日本人に聞いてみても
わからなかった。それどころか
レバノン料理店をすすめられてしまった。
レバノン料理もいいけど、東京にあるし・・
行けなかったのは残念だけど
ゴールデン・ドームの華やかで
間の抜けた哀愁漂うレビューは
どこか喜び組を彷彿とさせる。

今後も繁栄を願ってやまない。
中国人ツアー客が来なくなったら
即閉業だろう。

世界でいちばん美しいもの、それは
北京の秋だという。
今年こそ中国へ行きたい

あの"書道"はいったい何だったんだろう?

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