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世界美異識紀行 参考にならないかもしれないパリ安宿ガイド(1泊3000円以下)

3軒しか泊まってませんので。
お大尽でもない限り旅費は有限だ。
far awayなヨーロッパ、
せっかく行くなら長く滞在したい。
そのためには最大の出費である宿代を削るのが当然の選択だろう。(カウチ・サーフィン等の別格技もあるが、それはそれで。)
いくらbooking.comで口コミスコアが高くともホステルはホステルだ。
このような宿に泊まるなら、身なりは良くないくらいでいい。できたらバッグパック、スーツケースならなるべく目立たない、古いものを。
(各ホステルはbooking.comで予約。
値段は時期や状況により変動します。
全て女性専用ドミトリー、私が宿泊した12月初旬の価格です。男女合部屋だともっと安くなりますがおすすめしません。)

①Vintage Hostel(モンマルトル)

サクレ・クール寺院の最寄り駅
Anversから歩いて数分
観光にはばっちりのロケーション。
部屋は4人部屋で若干悪臭がしたが、こんなもんかとくつろいでいるとカードキーでドアが開きいかつい欧米男子。フィメールドミトリーだ、と伝えてもハァ?というリアクション。
・・フロントのミスだった。
女性部屋で予約してその代金もすでにカードで決済している。私が予約したのは女性部屋です、変更してください!とフロントスタッフへ要求する。
口をへの字に曲げたりため息つかれたりやたら時間がかかった後に新しい部屋番号の指示。
荷物を持って移動。エレベーターはのんびり型で
なかなかやってこないし、やや恐怖を感じる狭さ。ルームメイトはセルビア人&アメリカ人の仲良し2人組。・・それでもベッド1つ余ってるじゃない。なんであんなに待たされたの?

ベッドはこんな感じ 自分でシーツをひく
毛布はごわごわ、でも私は強い子なので大丈夫
ロッカーは小さいので、スーツケース等は施錠し部屋に直置きするしかない

部屋にはトイレ、シャワー、洗面台、ドライヤー
このドライヤー、ヨーロッパでは常識なのかもしれないが、見慣れていないのでびっくりした

ルームメイトはふたりとも20代前半な様子でとっても元気だ。
チェックイン時に、近所のバーで使える1ドリンク無料券が貰えるのだが、それで今夜エンジョイするのだという。大賛成だ。老兵は見送る。
ふたりが出て行ったあと、窓から夜景を撮った。
昼間も、あんまり人通りの多くなさそうな通りなので、夜はいっそう注意したほうがよさそう。

朝ごはん
このホットチョコレートが美味で数袋くすねた
ちなみに宿泊客が手をつけなかった
パンとか牛乳とか、朝食の残りは
置き場にずっと放置されている
だから昼頃そのパンを貰って、自分で買ってきたハムやチーズなど挟んで食べてる人がたくさんいた
キッチンや冷蔵庫は自由に使える、隣にスーパーがあるので自炊もいいね。

チェックアウト時に、部屋変更でさんざん手こずったスタッフに、アレはごめんなさいね、このホステルはパーフェクトだったかしら?と迷いのない笑顔で言われた(聞き取れる単語から推測)

②Les piaules(ベルヴィル)

今はデジタル版のみになってしまった
雑誌クーリエに世界の最新お洒落ホステルとして
紹介されていたので泊まってみたかった。
世界中のドミトリーに500泊して研究を重ねて開業したのだという・・凄い!どんなふうなの?
移民街、ベルヴィルにある。
ベルヴィルはわたしも大好きなフランスの国民的歌手、エディット・ピアフが生まれた場所だ。
昨年のテロが起きた"パリの東側"のエリア。
ホステルは賑やかな通りに面しているが、ちょっと裏へ行くと、がぜん殺伐としてくるので気をつけてほしい。

1階がフロントとバー・レストラン、
交流スペースとなっている。
チェックイン時にグラスビールの
サービス券が貰える。
週末はDJが入りクラブ状態になるという。
それをどう捉えるか

女性6人部屋、
各ベッドにはカーテン、コンセント、読書灯がついている。そのあたりは一番イケていた。
最初案内されたベッドの上には大きなリュック、
汚れたシーツ。フロントへ引き返しチェンジ交渉。翌日になり先客がワザと置いてチェックアウトしたようだ、ということがわかった。
色んな人がいる。
ひとりひとつ、大きな荷物も入って施錠できる
ロッカーもあり嬉しい。
トイレ、シャワーは別室制なのでルームメイトに気兼ねはいらない。立派なエレベーターもあり。
今どきのホステルだ。食べ物は持ち込めるけどキッチンはない。1階でオーダーしろという事だ。

朝ご飯は3ユーロでキャッシュオン
パンとシリアルと飲み物がある
むき出しで置かれてたバターが忘れられない味だった・・どこのメーカーか聞いておけば良かった。

チェックイン前後の荷物預けは
地下のロッカーで有料、
1回4ユーロで500円くらいかかる。
宿泊せずにロッカーだけ借りてた人もいた。
3軒のなかで一番普通の観光客率が高そうだったのがここ。

③Enjoy Hostel(モンパルナス)

朝早くオルリー空港から
バルセロナへ移動することを
考えて予約したホステル。
徒歩10分ほどで、オルリー空港へのエアポートバス乗り場があるダンフェール・ロシュロー駅へ行ける。この駅からはシャルル・ドゴール空港へのアクセスも容易。

一応ロビー的なものがあった

この階段がつらかった
最初はときめくのだけど・・エレベーターがなかったのはここだけ。スーツケースだと結構大変かも

女性4人部屋のベッド。
バスタオルがセットしてあった!
ほか2軒では別料金だったのに。
ロッカーはあるにはあるけど
学校の掃除道具入れみたいな、
鍵のかからないタイプだった。
お風呂とトイレは隣の部屋で、
パリの普通の家みたいな感じ
全体的に小綺麗

窓から撮った。前2軒と比べて治安は良さそう。 
落ち着いた街並みはいいのだが
夜帰ってこようとした時に、
さんざん迷って泣きそうになった・・

朝ごはんはまさかのこれだけ
食べにきた人がみな、・・?おかしいな?
と万国共通の不審な表情をしていたのが滑稽だった
右端にうつっているのはオシッコ・・ではなく
自分で煮出したハーブティ
キッチンと冷蔵庫はちゃんとある
飲み物やお菓子を市価より安く買える自販機もあり、重宝しました。

夜寝る前に気付いた事実、ドアそのものが壊れていてカードキーの意味がなかった(この部屋だけであってほしい)
前述のように、ロッカーにも施錠できないという
悪条件が重なってしまった。
すぐに直りそうではないし、もう寝て朝早くチェックアウトするだけだったので黙っていることにした。
修理してくれているといい。

さて・・さんざん色々書いてみて、どこがオススメか、と考えてみると、答えは"ない"。
設備や周囲の治安など一長一短がある。
勿論パリに安宿は他にもたくさんある。
あなたがパリに行きたくて、もしお金をあんまり持っていないなら参考にしてもらえたら嬉しい。

クリスマス・マーケットで出逢ったお友達。
遊ぼうよ!って。いいよ。ついでにアンタたちの棲んでるとこに連れてってよ。カネのない世界へ。

Vintage hostel

http://www.vintage-hostel.com/

Les piaules

http://www.lespiaules.com/

Enjoy hostel(日本語)

http://www.enjoyhostel.paris/jp/hotel-hostel-ja

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