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そういえばうちの家はバスだった

人間はいい意味でも悪い意味でも慣れてしまう生き物です。

我が家が大型バスを改造したタイニーハウスに移り住んでから3年以上が経って、その間にいろんなことに慣れてしまったせいか、たまにふと我に返って「あれ、うちの家はそういえばバスだった」と思い出した時に不思議な気持ちになります。

バスを買った時にはもちろん普通に人が座る用の座席もあったし、いわゆる「バス」だったのを夫とふたりでよいしょよいしょと住めるようにしたその過程を、3年も住むと「当たり前」になって忘れてしまうものなんですね。

バスの家と言いつつ、キッチンもトイレもシャワーもクローゼットもあり、洗濯機も食洗機もルンバもあるし、大人ふたり(とうさぎたち)が快適に毎日暮らせるだけのアメニティはちゃんと揃っている。元々バスという箱があったにせよ、人が住める状態になっていることのすごさみたいなのをたまに忘れているよなぁとふと思いました。

最近小金が貯まったせいか、夫と冗談半分で家を買おうかななんて話をしていて物件をネットで見たりしています。我が家は次に買う家はニコニコ現金払いで買おうと話しているので、なかなかカリフォルニアでこれという物件を予算内で見つけることは現時点では難しそうで、当分はこのままバスで暮らしつつ貯金を頑張る結果になりそうですが。

ちなみにもしカリフォルニアで家を買ったとしても定住する気はさらさらないです。引っ越す時に賃貸に出すか、売りに出すか。気候は好きだけど定住するならやっぱり他州がいい(カリフォルニアが好きな方すいません)。

そうやって物件を見たりしていると、まあ当たり前なんですけど広いんですよね。バスと比べたらあかんってハナシです。よそを見ると途端に今住んでいるバスが狭くて不便で大変なものに思えてくるから不思議なものですが、そんな時には深呼吸してこのバスが住める状態になった時のうれしさとか、初めて電気が付いた日のこととか、そういうのを思い出すことにしています。

このバスでフロリダからオクラホマ、オクラホマからカリフォルニアへ引っ越しもしてきたし、しばらく住んでみたら不便なりに愛着も沸いてきましたしね。あとどれくらいこのバスで暮らすのかは未定ですが、今はこの暮らしを面倒ながらも楽しんでやっていきたいものです。

いただいたサポートは我が家の4匹のうさぎのお野菜代に充てさせていただきます(*'▽') むしゃむしゃー!