私が束縛をしなくなった訳。

ここ数年、私はとても成長したと勝手ながら自負している。いつからか好きな人に対して束縛をしなくなった。多分それは色んな経験を経て、良くない事だと認識する事が出来たからだと思う。
例を挙げるとすると、

・異性と連絡を取らない。
・異性の居る飲み会や遊びには行かない。
・元カノの連絡先は消して一切連絡を取らない。
・異性の話をしない事。
・LINEや電話は毎日する事。
・返信は遅くならない事。

他にもたくさんあったと思うが、重要視してたのは大きく分けてこれだ。

今までお付き合いした人は1人を除いて、全員年上の人だった。大学生に社会人。中高校生の私より遥かにコミュニティが広い彼らに、これを守れというのはとても大変だったと今では思う。異性と連絡を取らないとか飲みや遊びに行かないなんて正直無理な話だ。

ずっとしていた束縛をいつの間にかしなくなっていた。異性の居る飲み会や遊びにも笑顔で見送る事が出来るようになり、元カノや異性の話、連絡を取っている事を話されても笑顔で話を聞けて、対応出来るようになっていた。心の底で思う事はあっても口に出す事は無くなっていた。どうせ言ったところで、面倒な女だと思われるだけで意味が無いという諦めもあるかもしれないが、私にとってはとても成長した事だし、大きな進歩でもある。

やっと1人でも楽しんで生きていける術を学べたのだと安心する。以前のように、連絡が来ていないかと逐一スマホを確認する事も、毎日の電話やレスポンスの早いLINEが出来なくても凄く落ち込む事はなくなった。元カノの話をされても、男は誰かの、元カノの作品だから仕方ないという諦めのマインドまで持てるようになっていた。それに、他の女の影をちらつかせられても何とも思わなくなった。多少、心に刺さる時もあるが、｢またその話か、だるいな。｣くらいにしか思わなくなった。

こういう考えをする事が出来るようになったのは多分、人に過度な期待をするのが疲れたのだと思う。それに加え、自分は彼中心で周っているのに対して、相手は私中心で周っていない事に気づき、落胆して悔しくなったのも理由の一つだ。あとはやっぱり、恋人に依存せずに自立している女性が一番かっこいいという事に気づけたというのもある。

人に期待をしすぎてしまうと裏切られた時に、どん底に突き落とされたくらい悲しくなってしまう。だから私は常に最悪の状況を想定して、いつでも傷ついていいように準備をしておくのだ。そうすると、痛みが軽減して傷を小さくする事が出来る。

人への過剰な期待が自分を苦しめるとやっと分かり、無駄に傷つく事も、怒る事もなくなった。どんなに自分が尽くしてもそれが必ず返ってくるとは限らないし、別れ話になったとして相手を引き止めても向こうは別れたいと思ってるから大抵無意味である。

悪いように聞こえてしまうかもしれないが、全てにおいて物事を冷めたふうに見れるようになった。変に勘繰る事も恋の駆け引きも疲れて面倒だから辞めるようになった。

常に最悪の状況を想定して生きて、人に過度な期待を抱かない事。その方がとても楽だ。それでもやっぱり寂しいと感じる日もあるけど、その時は好きな音楽を聴きながらたくさん寝る。そうすると不安な気持ちや、寂しさが少なくなるような気がする。私はこれからも誰かに過剰な期待を抱かずに、このマインドで生きていく。

ちなみに、余談ではあるが、異性の居る飲みや遊びに｢行ってらっしゃい、楽しんできてね。｣と笑顔で見送り、元カノの話や他の女の影を匂わされたとしても嫌な態度を取らずにニコニコで話を聞いて、自由に泳がせるくらいが丁度いいと私は考える。
私は理解力のある女を演じているが、それでもやっぱり不安に思ったり、寂しくなったりする事があるので最後まで演じきれるようになりたい。

頑張れ自分、心に余裕のあるイイ女になるんだぞ。

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