「伝える力」(池上彰)読了

こんにちは。GWいかがお過ごしでしょうか?
GWだぁ~と休み呆ける方、連休を活かして家族サービスする方、いつもと同じペースでお過ごしになる方、色々いるかと思います。
私は福岡出張をかねて友人知人に会いに行く楽しい日々です。会議や急な対応で意識が分断されないので、集中してライフワークに励んでいます。

さて、連休中のインプットとして、何冊か本をご紹介します。
今日は池上彰さんの「伝える力」(リンク付き)のご紹介です。

私が小学校の時にNHKの「週刊こどもニュース」のお父さん役を勤められており、中学受験の時には大変お世話になりました。現在はフリーのジャーナリストとして大活躍の池上彰さんが「伝える」ってなんだということをお話されています。
私自身、グローバルな現場、阿吽の呼吸で仕事できない現場を多く経験してきましたので、印象に残った言葉の中からいくつかをご紹介します。
(筆者のメモから抜粋。原文と異なる可能性ご容赦下さい)

「自分がわかっていないと相手に伝わらない」
います。何を相談したい/決めたいか、わからない人笑
とりあえず、バーッと喋るんですね。で、相手に判断を委ねてしまう人。または、自分が言葉の意味も知らないで、伝言ゲームだけ正確にする人。
不思議なんですが、聞き手にはその「わかってない感じ」「わかろうとしてない感じ」が伝わり、がっかりされています。ググれば何でも調べられる時代。わからないならわからないなりに、ひと手間加えましょう。

「全く知識がない人に説明するにはどうしたら良いかを意識する」
複雑なこと(数学の定理とか)をアウトプットできることは素晴らしいです。
同時に「簡単に説明できること」は同じくらい重要です。
私は先端の研究をしている学者・エンジニア・ジャーナリストに「小学生にわかるように教えて」と問い、勉強させてもらっています。これができる人は、とてもシャープですし、表舞台で活躍されている印象です。

「エッ?」となる「つかみ」を作る

無茶苦茶大事です。相手の時間をいただく以上、価値あることを伝えるのがマナーです。
興味あること、ということは大前提として、
・相手が知らないこと4割
・相手が知ってること6割
で話すとよいと講演の達人である堀紘一さん(リンク付き)がおっしゃっています。
知らないこと、あるいは伝え方だけでも、興味関心がそそられる方は魅力的です。

「おかげさま」「愛情」を根底に持つ
います。全てが自分の実力と思っている人。
あなたの食卓のごはんは、農家、運送会社、お店・ご家族が用意したもの。
あなたの外注先が終えた仕事は、あなたの外注先の方の努力の結晶。
私は常に「センキュー!」「ありがとうございます!」は大きな声で、できれば本人以外にも聞こえる声で言っています。かつての上司がそれをやってくれて、とても嬉しかったからです。

具体的な仮説を立てる
います。「〇〇を調べて」というと、調査をすることが目的化する人。
また、エクセルのフォーマットやデータの抜け漏れといった「型」を気にする人。それは調査の目的にはなりません。私のオススメのアプローチは、「10秒、1分、1時間で1度答えを出す」「毎日何かの答えを持ち続ける」ことです。
例えば私が、「〇〇のメディアの売上が下がっているのはなぜか?」を調べるとしたら、1時間程度思い当たることを書き、調べ、「市場のXXやXXといった大手メディアの参入により市場の成長以上にシェアを奪われているからだ。シェアが奪われた理由としては、視聴者が所謂「バズる記事」を好む層から市場動向や大手の動向などストレートニュースを求めるようになってきたからである」という所まであたりをつけてから調査設計を始めます。
良しあしはあるのですが、分析がシャープになりますのでお試し下さい。

「読む気」があれば読書の時間は見つかる
仕事ができる人は、圧倒的に勉強をしています。マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツをはじめ、世界中のエクゼクティブは、読書や新しいテクノロジーを知ることに多くの時間を割いています。
私はどこかでマーク・ザッカーバーグ(facebookCEO)が1日1時間読書をしているということを知って以来、1日1時間読書の時間を取っています。どうでもいい飲み会の時間や、週末のうっかりぼーっとしてしまう時間を意識して読書にあてる。常に本を1冊持ち歩くなど、習慣化すれば簡単です。

イチローは研究することを止めているか?
結果を出す人はすべからく努力をし、努力し続けている、ということです。
努力を止めた瞬間から、あなたのスキルの減価償却は始まります。
イチローは、私の小学校の時のヒーローで、今の心のヒーローです。生きていればいつかどこかで会えるわけで、そんなときにイチローに自分の頑張っていることを、誇りをもって表現できる人間であるため、努力し続けたいと思います。

本著は、他にも素晴らしいことがたくさん書かれています。
ぜひこちらから手に取ってみて下さい。

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