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分析厨になるな。求められるDoCPA


序章:

近年、多くの企業、とりわけ大手企業では、PDCAサイクルの重要性が強調されています。PDCAは、プラン(P)、実行(D)、確認(C)、改善(A)のステップを経てプロジェクトを進める手法ですが、このプロセスに問題が生じることも少なくありません。特に、計画(P)に時間がかかりすぎることで、実行にたどり着けない、もしくは実行が中途半端になり失敗してしまうケースが目立ちます。いわゆるIT開発における死の谷ですね。
要件定義だけ行って数百万円ドブに捨てるという話はよくあります。

本論:

1. Pに時間をかけすぎる問題点

IT業界をはじめ、変化が激しい業界では、スピード感が重要です。しかし、大手企業では、計画段階での上司や社長の承認が必要となり、プロジェクトが進まないことがよくあります。このような「計画倒れ」は、競争力の低下を招き、イノベーションを阻害する要因となっています。

2. DoCPAの提案

PDCAよりも「DoCPA」を提案したいと考えています。これは、まず「Do」、つまり実行を優先し、その結果に基づいて計画や改善を進めるというアプローチです。市場の変化に迅速に対応するためには、まずはやってみて、その成果やデータを元に次のステップを考える方が有効です。

3. 優秀な人材のスタートアップ志向

野心あふれる優秀な人材ほど、スタートアップへと流れる傾向があります。その理由は、大手企業の厳しい承認フローや、サラリーマン社長の事なかれ主義によって、自分が理想とする挑戦が阻まれてしまうからによるかと思います。特に、PDCAのC(チェック)を効果的に回せる人材は、迅速な改善とチャレンジを求め、自由にアイデアを形にできるスタートアップへと移行する傾向が強いのです。大手企業では、優秀な人材が持つ「こうやってやりたい」「ああやってやりたい」という熱意が、社内のプロセスや上下関係によって実現できないことが多いためです。

4. マーケットインとキャッシュフローの重要性

特にスタートアップや個人企業においては、計画段階での細かい承認プロセスがないため、スピーディに実行に移すことが可能です。マーケットのニーズを早期にキャッチし、キャッシュフローを生むことが、事業の成功に直結します。ここでは、机上の計画よりも、実行してから得たフィードバックを反映させる方が、持続的な成長につながると考えます。

結論:

PDCAのプランニングに時間をかけすぎることが、かえって成長やイノベーションを妨げる場合があります。特に変化の激しい業界では、まず実行し、失敗を恐れずに改善を重ねる「DoCPA」のようなアプローチが、より効果的です。また、優秀な人材ほど、自分のチャレンジ精神を発揮できるスタートアップを選び、大手企業ではその力を発揮しにくいことが多いのです。個人の成長や企業の成功も、行動を通じて得た学びに基づくべきではないでしょうか。

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