使う言葉であなたは作られる ~ 「頑張ります」と無意識に使う人々 ~
「頑張ります」
自分の生きてきた約20年の人生で何度この言葉を、何も考えずに使ってきただろうか。特に日本人はこの言葉を多用するらしい。「頑張る」という言葉を英語で訳すことが難しいと聞いたことがあるが、米国では日常使われない言葉だからなのだろう。しかし、やみくもにこの言葉をつかうのは避けるべきなのだ。
なぜこの「頑張ります」という言葉をやみくもに使ってはいけないのか。その理由と代替案をいかに述べていく。
理由としては、その言葉を言った段階で目標達成したと思い込んでし舞うからだ。大会などに出場する際に、多くの人は「頑張ります」といった経験があるのではないだろうか。しかし、こう言い放っても結果、行動が変わらないのはよくあることだろう。
ここにかけているのは具体的メッセージである。「頑張る」という言葉には、何を基準にどう行動するかという内容が含まれていない。だから、特定の結果、行動にむずびつかないのである。ただやみくもに「頑張る」と言うのは精神論だ。先にはつながらない。
ここで言葉の言いかえを行っていこう。例えば、「頑張る」の代わりに
「自己新記録を目指します」
「入賞を狙います」
というのはどうだろうか。どのラインを目標に取り組むのかが明確であり、本番につながる解答である。
目標を口に出すことでより目標がクリアになり、自分の頭にイメージとゴールを植え付けられる。
「ダイエットを頑張る」
ではなく、
「1日10000歩をノルマとして朝ウォーキングをし、炭水化物中心の食事から、魚や植物系タンパク質メインの食事に変え、1か月キロ減を目指す」
と言うのだ。
言葉選びで行動や結果は大きく変わってくる。
このように「頑張る」という言葉には、具体性が欠けている。そのため行動に移しにくい。ぜひ、これからは「頑張ります」という代わりに、何を目標にどう取り組むかを明確に言うように心掛けてほしい。
私も今後、この言葉の使い方には注意していきたい。
もし私が「頑張ります」という言葉をむやみに使っていたらこう伝えてほしい
「頑張るって何を?どうやって?それじゃあ行動は変わらないよ」
と。
FIN
参考文献
井上裕之
『なぜかすべてがうまくいく 1%の人だけが実行している45の習慣』
PHP文庫
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