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『ほにゃら』について


今回の展示で、企画の中心になってくださったのが、茨城県つくば市で、障害のある方々の地域生活をサポートする「つくば自立生活センター ほにゃら」の皆さんです。

ご自身も24時間の介助サポートを受けつつ地域で自立生活をする、団体の代表で設立者の斉藤新吾さんが、展示タイトルでもある『ほにゃら』の意味について、会場で配布する資料集に寄稿してくださっています。

こちらに転載させていただきます。
是非、ご覧ください。

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「ほにゃら」さん


「ほにゃらら」という、伏字を読むときに使う言葉から「ら」をひとつ抜いた「ほにゃら」を私たちを表す固有名詞としてから20年が経ちました。「ほにゃら」という何も意味をなさない、ふにゃっとして脱力をイメージする文字が、いまは周りから「ほにゃらさん」と呼ばれています。イントネーションもその人で違うときもあり、それも面白いです。

 一度は、名称を変更しようと臨時総会まで招集しましたが、ひとりの女子大生が「ほにゃらという名前だから来ました」と告白され、ほにゃらは私たちを示す固有名詞として今も使用し続けられています。

 20年歩んできた中で、意味がない単語に意味づけをして来たのかと思うとなんとも摩訶不思議な体験をしてきました。

 想像するに「ほにゃら」という端から見るとよく分からない単語が会話で行き交っている地域は日本ではつくばが突出しているのではないかと思います。

 「ほにゃら」という単語が発せられる度に、地図上に地震発生地点のように表示されたらつくばはよく光っているだろうとおもうと、なんかちょっとニヤニヤしちゃいます。

つくば自立生活センター『ほにゃら』事務局長 斉藤新吾

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柴田大輔写真展『ほにゃら』

日時:2022年1月27日(木)〜2月7日(月)

11:00- 19:00 [ 定休:火・水]

場所:千年一日珈琲焙煎所Cafe (茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1F)

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